JRA「藤田菜七子の分まで」M.ミシェル騎手ネイルにかける想い
1着賞金1000万ドル(約11億円)の世界最高額賞金レースとして、注目が集まるサウジC。その前日、28日(金)にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で「2020 STCインターナショナルジョッキーズチャレンジ」(以下STCIJC)が行われる。
STCIJCは男女各7名の招待騎手によって争われ、対象4レースの着順に応じたポイントの合計により優勝者を決定する。優勝騎手には30,000ドル(約330万円)が贈られる。
サウジC同様、今年初開催となるSTCIJCには、L.デットーリ騎手、R.ムーア騎手、O.ペリエ騎手、L.オールプレス騎手といった日本でもおなじみの世界の名手がその腕を競う。日本代表としては天才・武豊騎手が初代王者を目指し参戦する。
またフランスの女性騎手代表として、南関東の短期免許を取得し、現在日本で騎乗中の「美人すぎるジョッキー」M.ミシェル騎手も参戦が決まっている。
ミシェル騎手は1月27日から川崎競馬で騎乗を開始し、29日には初勝利を挙げる。その後も、船橋、浦和、大井と南関東の全競馬場で勝利を挙げる活躍。出身のフランスは芝レースが中心だが、ダートコースしかない南関東への順応を見せている。
サウジアラビアでの騎乗について、ミシェル騎手は「菜七子が参加できないので、日本を代表したい」とコメントした。当初は藤田菜七子騎手も日本の女性騎手代表として招待を受けていたが、15日の落馬事故により休養を余儀なくされ出場が叶わなかった。
そんな藤田騎手の状況を汲んで、フランス国旗と日の丸があしらわれたネイルで、サウジアラビアへ飛び立った。ネイルはフランス・日本の両国を代表する意識の表れだろう。
「ミシェル騎手はJRAの騎手免許取得にとても意欲的です。しかし、JRAの基準を満たしていないため、南関東での短期免許となっている。日本の競馬ファンに愛されておりますし、今回サウジアラビアの国際競走で結果を出せば、JRAでの騎乗に一歩前進となるのではないでしょうか」(競馬記者)
ミシェル騎手は南関東の競馬を大いに盛り上げているだけに、南関東から全国に羽ばたくことに期待がかかる。STCIJCはすべてダート競走で行われるため、南関東で磨いた技術を世界の舞台でぜひ披露してほしい。
27日から新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中央競馬・地方競馬ともに無観客競馬の実施が発表されている。ファンにとっては寂しい状況ではあるが、サウジアラビアから「日本代表騎手」が明るいニュースを運んでくれるはずだ。
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