JRA「暴走」タワーオブロンドンに「あ~」。オーシャンS最終追い切りラストバタバタ……藤沢和雄調教師「抑え切れない」
3月7日(土)に中山競馬場で開催されるオーシャンS(G3)で1番人気になることも予想されているタワーオブロンドン(牡5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)に不穏な気配が漂っている。
昨年の秋にスプリンターズS(G1)を勝ち、スプリント王の座についたタワーオブロンドン。今年はここをステップに高松宮記念(G1)に向かい、その後は英国遠征へという壮大過ぎるプランも描かれていた。
この目標のためにも、まずはオーシャンSで王者の威厳を見せることが求められていたのだが、どうやら“黄色信号”が灯っているようだ。
タワーオブロンドンは4日、C.ルメール騎手を背に美浦Wで併せ馬。ところが気合いが入りすぎたのか抑えがきかず、3角で早々と僚馬を抜き去り、そのまま3馬身先着。6F78秒、ラスト14秒4と少々チグハグなタイムを記録し、藤沢和師も「抑え切れない行きっぷりだったな」と苦笑いを浮かべていたという。
「追い切りを見ていたスタッフたちからも『あ~』と、悲鳴にも落胆にも聞こえる声があがっていたみたいですね。ルメール騎手は『休み明けでフレッシュな分、いつになく走りたがっていた』とかばっていましたけど、本番でも掛からないかと心配になります。
タワーオブロンドンは新馬戦こそ逃げて勝利していますが、それ以後は中団につけて競馬をすることがほとんど。今回は前哨戦とはいえ、重賞ですし、自身の得意なスタイルで勝負をしないと、不覚を取ってしまうこともあり得るのではないでしょうか?」(競馬誌ライター)
”藤沢流”は軽め、馬なりが信条とされるが、今回は度が過ぎる気もしてしまう。ただ、1週前追い切りでは僚馬(古馬OP)と併せられ、馬なりでWコース6F81秒9、ラスト12秒7の好タイムを記録。調子自体は悪くはなさそうだ。
最終追い切りで、これまであまり見せたことがない一面を露呈させたタワーオブロンドン。本番ではこれまでと変わらぬ走りを見せることができるのだろうか?
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