
JRA「最後の砦」サリオス皐月賞に暗雲!? 「ハーツクライ当たり年」の勢いに翳り……
8日の弥生賞ディープインパクト記念(G2)では、ディープインパクト産駒サトノフラッグが圧勝し、新たなクラシック候補に名乗りを上げた。これによりホープフルS(G1)を制し、昨年の最優秀2歳牡馬となったコントレイルと朝日杯FS(G1)を勝ったサリオスと三つ巴の様相を見せ始めた。
コントレイルとサトノフラッグはいずれもディープインパクト産駒であるが、サリオスはハーツクライ産駒。昨年の2歳重賞4勝はディープインパクトと並ぶ1位タイの好成績で「ハーツクライの当たり年」といわれるほどの大活躍となった。
ところが、今年に入って2頭の状況は明暗を分けることになる。
ディープインパクト産駒はサンクテュエールがシンザン記念(G3)、スマイルカナがフェアリーS(G3)、ミヤマザクラがクイーンC(G3)を制し、サトノフラッグが先日のディープインパクト記念を勝利した。
対するハーツクライ産駒は3戦無敗でクラシック候補の呼び声も高かったマイラプソディが共同通信杯(G3)で見せ場なく4着に敗れ、ホープフルSで2着のワーケアはディープインパクト記念でサトノフラッグに完敗。また、チューリップ賞でも牝馬クラシック戦線で期待の大きかったクラヴァシュドールは3着、ウーマンズハートは6着に敗退している。
すでに重賞を4勝しているディープインパクト産駒に比べると、いまだ重賞勝ちのないハーツクライ産駒は明らかに劣勢に立たされているといえるだろう。
「昨年の活躍を見ているだけにハーツクライの惨状はさすがに気になります。阪神JFを完敗したクラヴァシュドール、ウーマンズハートはまだしも期待の大きかったマイラプソディの敗戦はかなりの痛手だったでしょうね。
ディープインパクト記念のワーケアにしても完敗ともいえる内容で、武豊騎手はマイラプソディではなく、サトノフラッグに騎乗する可能性もまったくないとは言い切れません。同じハーツクライ産駒として最後の砦となるサリオスの奮起に期待するかありませんね」(競馬記者)
ハーツクライ産駒の総大将で最後の砦となるのが、「G1馬」サリオス。
4月19日、皐月賞では父の名誉回復のためにも、悪い流れを断ち切るためにもサリオスには負けられない戦いとなりそうだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
- 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!