
JRA藤田菜七子もびっくり!? “女性騎手界の武豊”が「前人未到」の大記録を達成!
20日の中山開催から藤田菜七子騎手が待望の復帰を果たした。20日から22日の3日間で計9鞍に騎乗するも、最高着順は3着。復帰後初勝利は残念ながらお預けとなった。
JRA通算100勝まで、あと3勝に迫る藤田騎手。自らが持つJRA女性騎手記録を更新し続けている。
そんな藤田騎手も驚きのニュースが「名古屋」から届いた。
23日、名古屋競馬所属の宮下瞳騎手が名古屋競馬3Rに騎乗して、地方競馬で通算「1万回」騎乗を達成した。もちろん日本の女性騎手では初の大記録である。
偉業を成し遂げた宮下騎手は『中日スポーツ』の取材に「ファン、競馬関係者みなさんに感謝しています。1000勝を目指して、これからもいっそう頑張っていきたいです」と、次の記録更新を目標に掲げている。
現在42歳の宮下騎手は1995年にデビューし、2005年に通算351勝を挙げ日本の女性騎手最多勝記録を更新した。その後も数々の記録を塗り替えていった。
2011年には妊娠を理由に引退し、翌年には長男、14年には次男を出産。子育てに専念して競馬から離れた生活を送っていたが、2016年に電撃復帰を果たす。この復帰は息子の「僕も馬に乗るママを見たい」という言葉がきっかけだったそうだ。
5年のブランクをものともせず、復帰後も順調な成績を収めていった。そして今回の記録に至る。現在通算841勝はもちろん女性騎手トップ。出産後に復帰した唯一の女性騎手でもあるレジェンド的な存在だ。”女性騎手界の武豊”と言っても過言ではないだろう。
今回、節目の記録となった1万回騎乗は、JRAでは1月に柴田大知騎手が現役28人目で達成した。柴田騎手のデビューは宮下騎手より1年遅い1996年。地方競馬と中央競馬では騎乗機会が異なるため単純比較できないが、5年ブランクのある宮下騎手が同じ2020年に達成したことがいかにすごいか分かる。
また女性騎手で第2位の7739回騎乗している高知競馬所属の別府真衣騎手は「心身ともに疲れが出てしまい、思うような騎乗ができなくなってしまった」という理由で、昨年7月から休業中。今後の進退をゆっくり考えたいとしている。このことからも、体が資本のジョッキーという仕事の大変さが伝わる。
さらに大変なのは宮下騎手の1日の生活だ。まず朝起きて初めに厩舎仕事をして、その後に子供を送り出す。それから競馬場へ向かい、レース終了後は子供のお迎えに行くというハードスケジュール。これだけ大変な日々を送れるのは、きっと騎手という仕事に充実感があるからだろう。まさに令和の時代に合った働く女性像だ。
中央競馬で活躍する藤田騎手にとっても、宮下騎手が切り開いた女性騎手像は大いに参考になるだろう。ママさんジョッキーの今後の活躍、自身の持つ記録更新に期待したい。
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