JRA出会いから「7か月」マーチS(G3)スワーヴアラミスの勝利がM.ミシェルの後押しに!? 季節外れの雪がもたらした偶然!
31日、中山競馬場でマーチS(G3)が行われた。同レースは29日に行われる予定だったが、降雪の影響による延期で平日に開催された。
異例の平日開催となったダート重賞は、スワーヴアラミス(牡5歳、栗東・須貝尚介厩舎)が、1番人気に応えて初の重賞制覇を飾った。
レースは1000m通過が61.9秒と平均ペースの流れ。3番手からレースを進めたスワーヴアラミスは、最後の直線でスムーズに抜け出す。後方から外を回して追い込んできたクリンチャーと2頭が直線で競り合う展開に。追い込むクリンチャーが、一度は並んだかに見えたが、スワーヴアラミスが盛り返しクビ差の勝利となった。
鞍上の藤岡康太騎手は「直線で並ばれてからグッと出てくれたのは、勝負根性とポテンシャルの高さです。力をつけており、能力的には上にいけると思います」と、次はG1を視野に入れている様子だ。
すでに1月にポルックスS(OP)を勝っていたスワーヴアラミスにとって、今回のマーチSは通過点に過ぎなかったのかもしれない。
「前走のアルデバランS(OP)ではダートの新星ロードレガリスに敗れはしましたが、オープンクラスでは敵なしの状態でした。今後、重賞戦線での活躍が期待される1頭ですね。
しかし、出脚の鈍さが課題ですね。ここ最近はジョッキーが促して、ようやく動いている感じです。先行が理想の同馬にとって出脚がつかないと、上のクラスでは命取りになる可能性がありますね」(競馬記者)
たしかに福島民友C(L)ではスタート後に躓いて、後方からの競馬となり3着に敗れている。G1を目指すにあたって出脚の鈍さは課題と言えそうだ。
また今回スワーヴアラミスが勝利したマーチSは、美人すぎる騎手にとって意外な「偶然」をもたらした。
昨年のWASJで初来日したM.ミシェル騎手。同シリーズで、スワーヴアラミスに騎乗して、うれしい来日初勝利を収めた。同騎手にとっては忘れがたいパートナーだろう。
そのミシェル騎手は地方競馬の短期免許を取得して、現在日本で騎乗している。マーチSが行われた31日は、ミシェル騎手の短期免許最終日だった。
かつてコンビを組んだスワーヴアラミスの勝利が後押しとなってか、船橋競馬5Rでミシェル騎手は勝利。これで地方競馬通算30勝目となり、地方競馬短期免許での歴代勝利数記録を更新する快挙を達成した。
3月31日は、昨年の夏に札幌でコンビを組んだ「スワーヴアラミス×ミシェル騎手」にとってうれしい1日となった。
日曜日の降雪は、ミシェル騎手の「記録更新」と思い出の馬スワーヴアラミスの「重賞勝利」が同じ日に重なるという「偶然」を引き寄せたのかもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛