JRA桜花賞(G1)「13連敗」武豊レシステンシアに立ちはだかる大きな壁! かつての「桜花賞男」はなぜ勝てなくなったのか……
12日、阪神競馬場で行われる桜花賞(G1)で注目の的となるのは、2歳女王レシステンシア(牝3、栗東・松下武士厩舎)の乗り替わりだろう。
ここまでファンタジーS(G3)、阪神JF(G1)、チューリップ賞(G2)で騎乗した北村友一騎手から、新馬戦以来となる武豊騎手とのコンビで桜花賞に臨むことが発表された。
一見、心強い援軍に映るレジェンド騎手への乗り替わりだが、手放しで歓迎できないデータが立ちはだかる。
直近で武豊騎手の桜花賞優勝は、2004年のダンスインザムードまで遡らなければならないのである。取消の08年ポルトフィーノ、騎乗のなかった10年を除けば、昨年の9着シェーングランツまで13連敗を喫している。06年アドマイヤキッスの2着以降も、17年リスグラシューの2着まで3着以内すらない悲惨な状況だ。
だが、武豊騎手は現役最多となる5勝をあげた「桜花賞男」の異名を持つ騎手でもある。
8枠18番の大外から出遅れながらも勝利した89年のシャダイカグラ、94年2冠馬ベガ、95年オグリローマンで連覇するなど、その華麗な手綱捌きで勝ち星を量産した。
かつての「桜花賞男」はなぜ勝てなくなってしまったのか。
そこで気になるのが06年に行われた阪神競馬場の改修である。このコース改修により、枠順による有利不利が指摘されていた芝1600mの条件や、スタートしてすぐにコーナーを迎えるために各馬が殺到しやすかった問題点もほぼ解消された。
武豊騎手の阪神・芝1600m条件を改修前と改修後で比較してみたい。
◆改修後(2006年12月2日から2020年4月4日現在)
全体【33.39.30.219/321】勝率10.3%、連対率22.4%、複勝率31.8%
重賞【2.5.4.47/ 58】勝率3.4%、連対率12.1%、複勝率19.0%
◆改修前(87年の桜花賞初騎乗から2006年4月15日まで)
全体【125- 67- 46-250/488】勝率25.6%、連対率39.3%、複勝率48.8%
重賞【18.9.5.36/ 68】勝率26.5%、連対率39.7%、複勝率47.1%
全体成績の勝率は半分以下でもあり、以前より下がっていることが分かる。特に顕著なのは重賞の成績だ。全盛期と比べると多少の見劣りは仕方ないとも考えられるが、ここまで落差があるとなれば、さすがに軽視できないデータとなってくる。
大きな転機として挙げられるのは、武豊騎手を襲った10年毎日杯(G3)のザタイキ落馬による骨折だ。負傷からの復帰を焦って完調を待たずに騎乗した結果、思うような成績を残せず、関係者からの評価が大きく下がってしまった原因ともいわれている。
コース改修で強い馬が実力通りに走り、紛れも少なくなった一方で、足りない馬を腕で勝たせるチャンスも減ったとも考えられる。有力馬の依頼が多かった以前に比べて、近年の騎乗馬の質が見劣っていた武騎手にとっては、大きな影を落としたのではないだろうか。
だが、今年の桜花賞でコンビを組むレシステンシアは、最有力と目されている馬だ。武騎手としても存在感をアピールするには絶好の機会となる。
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