
JRA藤田菜七子騎手・コパノキッキングでも「連敗脱出」失敗……「低迷」の理由は馬質だけではなく?
8日に大井競馬場で行われた東京スプリント(G3・ダート1200m)は、坂井瑠星騎手が騎乗した、3番人気ジャスティンが見事な逃げ切り勝ち。単勝1.5倍の断然人気に支持されたコパノキッキングと藤田菜七子騎手は5着に終わっている。
ジャスティンは好スタートから果敢にハナを奪取。コパノキッキングと菜七子騎手はそのすぐ後ろにつけていた。4角回って最後の直線を迎え、ここを勝負所と見た菜七子騎手は鋭く右ムチを振る。そこから先頭に立つジャスティンを猛然と追い上げる……、かと思いきやコパノキッキングはまさかの失速。ジャスティンに競りかかるどころか、後ろから来たライバルたちにも交わされてしまい、5着に終わった。
菜七子騎手は、レース後「自分のやりたい競馬はできた」と明かすも、「終いで脚がなくなってしまったのは原因がわかりません」と語り、「馬のテンション自体が上がりすぎたり、闘争心がないというような問題はありませんでした」と首を捻っていた。
「昨年、菜七子騎手とコパノキッキングは痛恨の出遅れで2着に終わっています。ですが今年はすんなりと好スタートを切り、得意とする形でレースを進められたのですが、最後の直線で伸びを欠いて5着。単勝1.5倍だけに人気を大きく裏切ることになりました。
菜七子騎手は2月15日に落馬して左鎖骨を骨折。約1カ月後の3月20日に復帰を果たしたものの、復帰後は『30連敗』しており、今回の敗戦でその不名誉な記録をさらに伸ばしています。復帰した以上、泣き言は言えないでしょうが、やはり骨折の影響が騎乗に出ているのかもしれませんね」(競馬誌ライター)
菜七子騎手の復帰初戦は12着だった。しかし、「違和感なく乗れましたし、良かったと思います」と振り返り、ケガの影響はないとアピールしていたのだが……。
「この低迷の理由のひとつは馬質だともいわれていました。復帰後、コパノキッキング以外で1番人気馬に跨ったのは1度だけ。3番人気以内も3回しかありませんからね。ですが、その1番人気では15着に終わり、それら以外の人気馬に乗ったときも人気を大きく下回る結果に終わっています。
こうなると単純に“馬質”だけが問題とは考えにくいです。菜七子騎手『違和感なく乗れました』と明かしているものの、好調だった故障前と比べて、なにかしっくりしない感じがあるのかもしれないですね」(競馬記者)
スランプにあえいでいる菜七子騎手。低迷脱却の糸口を見つけることができるだろうか?
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