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JRA桜花賞(G1)成長力ならフィリーズレビュー(G2)勝ちのエーポスに期待!!

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 12日(日)に阪神競馬場で行われる桜花賞(G1)のトライアルレースと言えば、チューリップ賞(G2)、フィリーズレビュー(G2)、アネモネS(L)の3つである。

 近10年の桜花賞では、この3つのトライアルレースのうち、本番と同じ阪神・芝1600m戦で争われるチューリップ賞を前走として使われた馬が6勝を挙げており、その傾向から他のステップレースとの比較で考えると、チューリップ賞は王道と呼ぶべきステップレースとなっている。

 一方で、チューリップ賞の翌週に行われるフィリーズレビューを使われ、桜花賞で勝利したのは、近10年では2017年のレーヌミノル1頭しかいない。こうした近年の前走・フィリーズレビュー組の不振も影響しているのか、今年の勝ち馬エーポス(牝3歳、栗東・北出成人厩舎)の評価は『netkeiba.com』の予想単勝オッズでは118.8倍と、かなり低いものとなっている。

 前走、フィリーズレビューのレース前、エーポスを管理する北出成人厩舎の村田光雄調教助手は「デイリースポーツ」発行の「馬三郎」による取材に対し、「完成するのはまだ先で、能力だけで走っている感じだ」と語っていた。

 ところがそのフィリーズレビューでは、最後の直線で僅かなスペースを突いて鋭く伸び、そのまま差し切りを決めてしまったのである。レース後、同馬に騎乗した岩田康誠騎手は「狭いところでも行ってくれたし、すごい根性を見せてくれた」と評価している。

 レース前、厩舎スタッフが「完成するのはまだ先」と言っていた馬に乗った騎手が、レース後に「すごい根性だ」と称えている。これがこの時期の3歳牝馬の成長力ではないだろうか。

 エーポスが中山競馬場で行われた新馬戦でデビューしたのは、阪神JFの翌週だった。その阪神JFに出走した馬たちと比べると、デビューの時期が遅い不利があるが、その分だけ成長力では上回る。フィリーズレビューで見せた決め手は、その成長力の証と言えるに違いない。

 今回も岩田康騎手が手綱を取る。2012年にはジェンティルドンナで、2015年にはレッツゴードンキでそれぞれ桜花賞を制している鞍上が、決め手と勝負根性を知っている馬で3度目の桜花賞制覇を目指す。

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