
JRA桜花賞(G1)デアリングタクトの「取捨」は“忘れな草賞”次第!? 良血馬ライティアが「鍵」を握る!
12日(日)の阪神9Rで忘れな草賞(L)が開催される。同日に開催される桜花賞(G1)に出走が叶わなかったが、オークス(G1)での逆転を狙う牝馬が集まった。
忘れな草賞は出世レースであり、昨年の勝ち馬ラヴズオンリーユーはオークスを制覇、15年の勝ち馬ミッキークイーンはオークス、秋華賞(G1)の2冠を達成した。
今年の忘れな草賞に出走するライティア(牝3、栗東・石坂正厩舎)が、桜花賞の「オッズ」に影響を与えるかもしれない。
父・ディープインパクト、母・シンハリーズの超良血馬。全姉は連対率100%のまま引退した16年のオークス馬シンハライトだ。ライティアにはオークス姉妹制覇の期待がかかる。
昨年9月の新馬戦はスタートで後手を踏み、後方からレースを進めた。4コーナーから進出を開始し、直線では楽な手応えで先頭に立つとそのままゴール。見事に初陣を飾ったライティアは、次走にデイリー杯2歳S(G2)を選ぶ。レースは道中かかり気味で、精彩を欠く5着に終わった。それでも、キャリア2戦目の牝馬が牡馬混合重賞で5着に入ったのだから、上々の結果と言えよう。
そして3走目に2月のエルフィンS(L)に出走する。レースは中団で折り合いをつける。4コーナーは外を回して、直線で先頭を捉えようと末脚を繰り出す。しかし、さらに外からデアリングタクトが物凄い脚で追い込んでくる。その強襲にライティアは屈し、4馬身差の2着に敗れた。レース後、鞍上の武豊騎手は「勝った馬が強かった」と脱帽した。
しかし、この敗戦はあまり悲観する必要はなさそうだ。
エルフィンSでライティアは勝ち馬から離されたが、3着馬に2馬身半差をつけている。その3着馬スマートリアンは、次走のチューリップ賞(G2)で勝ち馬から0.3秒差の5着に好走。またエルフィンSの4着馬エーポスも、フィリーズレビュー(G2)を勝っており、レースレベルの高さが証明されている。
そのため、忘れな草賞でライティアは最有力と言って過言ではないだろう。このレースを圧勝するようなことがあれば、エルフィンSの勝ち馬デアリングタクトの評価は鰻上り間違いなしだ。そのときは桜花賞でデアリングタクトの全力買い必至だろう。
12日の阪神11Rの桜花賞を予想するのに、阪神9Rの忘れな草賞を参考にしてみてはいかがだろうか。
PICK UP
Ranking
23:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
関連記事
JRA桜花賞(G1)「ウオッカ超え」デアリングタクト、勢力図を一変させる可能性も!? ポテンシャルの高さはすでに「G1級」
JRA【桜花賞(G1)展望】武豊レシステンシアは巻き返せるか!? 「史上最高ボーダー」突破したデアリングタクトが不気味
JRA桜花賞(G1)女王レシステンシアら「王道」チューリップ賞組VS「逆襲」リアアメリア&「新星」デアリングタクト!【1週前追い切り】
JRA桜花賞(G1)登録馬決定! 復権を誓う2歳女王レシステンシアVS「新星」デアリングタクト!! 「直行V」狙いのリアアメリア、前哨戦覇者マルターズディオサなど
JRA桜花賞「史上最高級ボーダー」で陣営悲鳴!? エルフィンS「圧勝」デアリングタクト除外危機の異常事態