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JRA戸崎圭太「正直、浅はかだった」5月復帰は一旦白紙に……中途半端な状態で競馬に向かいたくない

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 春のG1シーズンに突入し、昨年11月に落馬負傷した戸崎圭太騎手の復帰を待つ声も日ごと増している。今年の重賞でも戸崎騎手のお手馬だった馬たちが活躍を見せている。

 今週、中山競馬場で行われる皐月賞(G1)に出走するサトノフラッグ(牡3、美浦・国枝栄厩舎)は、未勝利戦のレコード勝ちから一気に3連勝で弥生賞ディープインパクト記念(G2)を圧勝。一気にクラシックの有力候補として脚光を浴びるまでになった。そして、昨年10月のデビュー戦に戸崎圭太騎手とのコンビで出走した馬だ。

 また、昨年のクラシックでコンビを組んだダノンキングリー(牡4、美浦・萩原清厩舎)は、年明け初戦の中山記念(G2)を快勝し、大阪杯(G1)を3着に敗れた。先週行われた桜花賞(G1)に出走したマジックキャッスル(牝3、美浦・国枝栄厩舎)も穴馬として注目された馬である。

 そんななか、戸崎騎手はどのような思いで復帰へ向け、リハビリを続けているのだろうか。『競馬ラボ』で連載している『週刊!戸崎圭太』でその近況について語ってくれた。

 以前掲げていた次週の東京開催からの復帰の予定が、一旦白紙に戻されたことに「正直、浅はかだったと思います。単なる骨折とも違うし、今までとは違う怪我でしたからね」と、復帰を期待していたファンに対しては申し訳ないと、予定していた時期よりも長引く誤算があったことを認めた。 

 その理由として「医師の方からは大丈夫という判断」はもらったものの、「自分の感覚などを踏まえると、まだまだ」と肉体的な回復のみではなく、騎手としての感覚を取り戻していくには、まだ納得のいく状態ではないと判断したようだ。

 そして「やっぱり乗せていただいた関係者のためにも、中途半端な状態で競馬に向かいたくないですからね。そこが一番です」と、長引いたからにはしっかりと治したいという強い決意と、万全な状態での復帰に向けて強い意欲を見せてくれた。

「現在、リーディング争いでもトップ10まで関西の騎手と外国人が独占している状況は深刻といえるでしょう。関東の騎手では田辺騎手が踏ん張っているくらいで、関西との差は歴然です。先日、三浦騎手が骨折から復帰したように、戸崎騎手にもこれに続いて関東を盛り上げていってもらいですね」(競馬記者)

 復帰は確実に近づいているとはいえ、焦りは禁物だ。

 戸崎騎手には万全の状態で復帰し、14年~16年と3年連続でリーディングジョッキーに輝いた手腕で大暴れしてくれることを期待したい。

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