JRA石橋脩「ジャイアントキリング」再び!? 重賞3勝の「絶好調」はあの年と同じ! 春G1の最注目ジョッキーか
18日、阪神競馬場で行われたアーリントンC(G3)は石橋脩騎手のタイセイビジョン(牡3歳、栗東・西村真幸厩舎)が1番人気に応えて優勝した。朝日杯FS(G1)で2着の実力を証明し、NHKマイルC(G1)へ弾みをつける勝利となった。
レースは後方から進め、4コーナーではロスなくインを回して直線へ。そのまま抜群の末脚で1頭突き抜けて、2馬身差の圧勝。昨年6月の新馬戦以来、4戦ぶりに手綱を取った石橋騎手の好騎乗が光る勝利だ。
「タイセイビジョンの新馬戦は石橋騎手が騎乗しましたが、その後はC.ルメール騎手、武豊騎手が騎乗していました。そのため、今回のコンビ復活には騎手の東西騎手移動制限が影響しているはずです。先週末、武豊騎手とルメール騎手はどちらも皐月賞(G1)騎乗のため、中山競馬場にいました。そのため阪神開催のアーリントンCに騎乗できなくなり、石橋騎手に白羽の矢が立ったというわけです。
今回の“棚ぼた”勝利で、次走のNHKマイルCもコンビ継続が発表されており、新型コロナウイルスの影響が石橋騎手にとってはむしろいい方向に働いていますね」(競馬記者)
また、石橋騎手は4日のダービー卿CT(G3)をクルーガー、11日のニュージーランドT(G2)をルフトシュトロームでも制しており、アーリントンCで3週連続の重賞制覇達成となった。運も味方につけて、早くも4月の段階で自身最多の年間重賞勝利「4」まで、あと1勝に迫る好調ぶりだ。
このときの重賞4勝目は、石橋騎手に記念すべきレースであり、また競馬ファンの印象に残っているレースでもある。
2012年の天皇賞・春(G1)はオルフェーヴルが圧倒的1番人気に支持されていた。しかし、レースは14番人気ビートブラックが「大金星」を挙げる大波乱の結果。このときの鞍上が石橋騎手で、自身初のG1勝利でもあった。このレースのことを「直線で馬を追いながら絶叫していました」と興奮した様子を振り返っている。
実は今年の石橋騎手の重賞成績は、2012年と似ているのだ。この年も東京新聞杯(G3)、フラワーC(G3)、ダービー卿CTと制して、4月の時点ですでに重賞3勝。この好調が、天皇賞・春で果敢に先行した好騎乗につながっていたのかもしれない。
それだけに今年好調の石橋騎手は、ジャイアントキリングを再び起こすかもしれない。
NHKマイルCでタイセイビジョンは上位人気が予想されるが、ほかのG1でも石橋騎手の騎乗馬がいたら人気薄だったとしても押さえておいた方がいいだろう。
春G1は、「絶好調」石橋騎手から目を離すな。
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