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JRA落馬事故「大量乗り替わり」の“裏”舞台! 当日アクシデントに西山茂行オーナー「誰でも良いわけではない」

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JRA落馬事故「大量乗り替わり」の裏舞台! 当日アクシデントに西山茂行オーナー「馬主の意向は通らない」の画像1

「〇〇騎手が乗らないなら、この馬は買わなかった……」

 毎週のように競馬を楽しんでいる熱心な競馬ファンなら、誰でも経験があるのではないだろうか。先に馬券を購入したものの、レース当日の落馬事故などのアクシデントにより騎手が負傷……自分が馬券を買った馬の騎手が急遽、他の騎手に乗り替わりとなってしまったケースだ。

 昨今、より大きく注目されるようになった“騎手力”。競馬には「馬7、騎手3」という格言があるが、最近では「騎手7、馬3」などという穿った声もある。そんなファンからすれば、まったく予期していなかった決定に「この馬券もういらないから、お金を返してくれ!」と叫びたくなった経験もあるはずだ。

 先週26日にも、京都1Rで合計5頭が巻き込まれる大きな落馬事故があった。岩田康誠騎手と松山弘平騎手が負傷し、後の全レースの騎乗をキャンセル。次々と乗り替わりのニュースが発表され、ファンから大きな注目を集めた。

 そんな中、「ニシノ」や「セイウン」の冠名で有名な西山茂行オーナーが公式Twitterを通じて、落馬による騎手変更の舞台裏を明かしてくれた。

 西山オーナーによると、リーディング上位の騎手が落馬した場合、代役は「誰でも良いというわけではない」そうだ。冒頭で触れた通り、すでにその馬の馬券を購入しているファンを考慮し「同クラス以上の騎手に限定される」とのこと。該当する騎手がいない場合、「過去に騎乗した騎手」が優先して選択される模様だ。

 なお、これらの決定は基本JRAサイドが行い、馬主には確認の連絡が来るものの「意向は通らない」と明かしてくれている。

「場合によっては、次のレースに代役を立てなければならないケースもありますし、迅速に対応するためには、やはり主催者サイドがある程度の舵を握る必要があります。

 また、この日の乗り替わりでは、12Rで松山騎手から武豊騎手に乗り替わったヨドノビクトリーが勝利。勝った騎手は『代役を果たせてよかった』と思うでしょうし、乗り替わりで馬主や関係者に迷惑をかけてしまった騎手も、少しはホッとするのかもしれませんね」(競馬記者)

 ちなみに以下は、26日の岩田騎手と松山騎手から乗り替わった騎手の一覧である。

 ◆岩田康誠(リーディング14位、以下26日現在)からの乗り替わり
 4R ツクバゴールド     →国分恭介(同68位)
 5R タツハグンセイ     →藤岡康太(同21位)
 6R ユウゲン        →川田将雅(同2位)
 7R ミアグア        →武豊(同3位)
 10R テイエムチェロキー →岩田望来(同10位)
 12R ヨハン       →松田大作(同42位、騎乗経験あり)

 ◆松山弘平(リーディング4位)からの乗り替わり
 4R ゼツエイ        →福永祐一(同5位)
 5R カクシン        →武豊(同3位)
 6R アンコールプレス    →武豊(同3位)
 7R オンワードセルフ    →小崎綾也(同135位、騎乗経験あり)
 8R ミラクルユニバンス   →武豊(同3位)
 9R ディバインフォース   →福永祐一(同5位)
 10R エルリストン    →松若風馬(同29位、騎乗経験あり)
 11R ブラックムーン   →武豊(同3位、騎乗経験あり)
 12R ヨドノビクトリー  →武豊(同3位、騎乗経験あり)

 無論、急遽のアクシデントへの対応であり、完璧とは言い難い。しかし、そもそも騎手が空いていなければ、どうしようもないことを考慮すれば及第点と言える対応ではないだろうか。

 少なくともリーディング4位の松山騎手から、同135位の小崎騎手への乗り替わりなど一見、不可解と思える決定の裏には「過去の騎乗経験」が優先されたということがわかる。

 こういったアクシデントは主に落馬事故絡みだけに、できる限りは見たくないもの。ただ現場では、いつも“ファン・ファースト”が考慮されているということなのだろう。

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