
JRA ヴィクトリアマイル(G1)プリモシーンが昨年の「日本レコードタイ」2着の雪辱を晴らす!? D.レーン騎手とともに悲願のG1初制覇へ
17日、東京競馬場で行われるヴィクトリアマイル(G1)。昨年2着だったプリモシーン(牝5歳、美浦・木村哲也厩舎)がリベンジに燃える。
昨年のヴィクトリアマイルでは、中団追走から最後の直線で上がり最速の末脚を発揮するも、勝ち馬ノームコアにはクビ差届かず2着。タイム差ナシの決着だったため、ノームコア同様に、従来のヴィクトリアマイルの記録を1秒も短縮する1分30秒5の日本レコードを叩き出した末の敗退。福永騎手はレース後、「この馬もタイレコードで走っているんだけどね。残念だし、悔しい」と無念さをにじませた。
その後、中京記念(G3)では3着に入ったものの、府中牝馬S(G2)では1番人気に支持されるも出遅れが響き15着と大敗。福永騎手から乗り替わったW.ビュイック騎手とマイルCS(G1)に挑戦するも11着と大敗を喫した。
仕切り直しとなった今年は、M.デムーロ騎手とコンビを組んで東京新聞杯(G3)に出走。中団追走から直線でもしっかりと脚を使い、約1年半ぶりの勝利をあげる。だが、続くダービー卿チャレンジT(G3)では1番人気ながら5着。ここでも人気を裏切る結果に終わっている。
「今年プリモシーンの陣営は、ダービー卿CTではなく高松宮記念(G1)への出走を視野に入れていました。ところが、爪をぶつけた影響で泣く泣く回避。急遽ダービー卿CTへの出走を決めたものの、戦前から『東京新聞杯に比べると皮膚の質感や張りがイマイチ』などとも言われていました。しかし、裏を返せば、それでも5着に入ってくるのだから能力はあるということ。今年こそ戴冠を果たしてもらいたいです」(競馬誌ライター)
今年、プリモシーンの鞍上を務めるのはD.レーン騎手。今年も好調で、昨年ノームコアでヴィクトリアマイルを勝利した経験を持つなど、ここ一番で頼りになる存在だ。
「プリモシーンは、6日に美浦トレセンへ帰厩したばかりにもかかわらず、美浦の坂路で行われた1週前追い切りで、ゴール前強めに追われて4F54秒2、ラスト12秒6をマーク。調子は悪くなさそうです。
ヴィクトリアマイルは、ヴィルシーナが13年、14年、ストレイトガールも15年、16年にそれぞれ連覇を達成、また17年に3着だったジュールポレールは、翌年に8番人気ながら下馬評の低さを覆して優勝するなど、リピーターが多いことで知られています。
今回は昨年の勝ち馬であるノームコアはもちろんですが、2着だったプリモシーンも侮れません。乾坤一擲の走りを見せて、悲願のG1制覇もありえますよ」(競馬記者)
昨年同様の走りをすることができれば上位進出は夢ではないはずだ。レーン騎手の手綱さばきにも期待したい。
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