JRA北村友一「11年ぶり」マンオブスピリットと日本ダービー参戦へ! 大舞台でロジャーバローズの再現なるか!?
12日、京都新聞杯(G2)で2着のマンオブスピリット(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が日本ダービー(G1)に向かうことが明らかになった。引き続き、鞍上は北村友一騎手が務める。
前走の京都新聞杯はシルヴェリオが1000m通過58秒3のハイペースで引っ張る中、後方からレースを進めたマンオブスピリット。直線ではディープポンドとともに抜け出すも、クビ差及ばず2着に敗れた。
北村友騎手は「追い切りで緩さが残っていると感じました。流れに乗るまで時間がかかりましたが、トップスピードではよく伸びた。素質と能力はありますね」と、潜在能力の高さを評価した。
素質という点では、前々走にマンオブスピリットが勝利したつばき賞(1勝クラス)は出世レースであるため、今後の活躍に期待できそうだ。過去10年で8頭の重賞ウィナーを輩出しており、そのうちワールドプレミア、ダノンシャークはG1を制している。G1勝利こそないが、皐月賞(G1)で1番人気に支持されたファンディーナ、G1で2着3回のステファノスも同レース出身だ。
マンオブスピリットは京都新聞杯で無事に賞金加算することができたため、大舞台・日本ダービーへとコマを進める。前哨戦では敗れたものの、本番では一発が十分にありえるだろう。
なぜなら、昨年の日本ダービーを制したロジャーバローズも京都新聞杯で2着に敗れたが本番で逆転を果たしたのだ。京都新聞杯の着差も同じく「クビ」という共通点があるのは、何かの縁だろう。
さらに共通点は京都新聞杯が初コンビだったという点だ。京都新聞杯でロジャーバローズの手綱を初めて取った浜中俊騎手は、コンビ2戦目の日本ダービーで見事に優勝へと導いた。北村友一騎手も日本ダービーが2度目の騎乗となるため、マンオブスピリットの癖もわかり能力を最大限に引き出すことができるはずだ。
「G1を初勝利した昨年は、年間でG1・3勝と北村友騎手にとって大ブレイクの年となりました。今年はさらなる飛躍が期待されましたが、いまだに重賞1勝どまりで、2度の騎乗停止処分を受けるなど、どうしても精彩を欠いているように感じられてしまいます。
しかし、天皇賞・春(G1)では11番人気スティッフェリオで2着に入る好騎乗を見せています。日本ダービーでマンオブスピリットが上位人気になる可能性は低そうなので、北村友騎手も思い切った騎乗ができるのではないでしょうか」(競馬記者)
今年の北村友騎手の成績は10日現在で【10,20,26,116】となかなか勝ちきれないレースが続いている。だが、何かきっかけを掴めば状況が一変するかもしれない。
日本ダービー騎乗は北村友騎手にとって11年ぶり2度目の挑戦。成長した今、久々の大舞台で大暴れして復活のきっかけとしてほしいところだ。
昨年、12番人気の伏兵でダービー制覇を成し遂げた1年後輩の浜中騎手に続いて、今年は北村友騎手が驚きの騎乗をするかもしれない。
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