GJ > 競馬ニュース > 蛯名「落馬事故」から復帰後初勝利!
NEW

JRA蛯名正義「落馬事故」から復帰後初勝利! 「最後は余裕があった」悲願の日本ダービー(G1)制覇へ衰えない信念

【この記事のキーワード】,

JRA蛯名正義「落馬事故」から復帰後初勝利! 「最後は余裕があった」悲願の日本ダービー(G1)制覇へ、一発逆転に期待の画像1

 待望の瞬間がやってきた。

 9日、新潟競馬場で行われた、はやぶさ賞(1勝クラス)は1番人気のヴェントヴォーチェ(牡3歳、栗東・牧浦充徳厩舎)が優勝。鞍上の蛯名正義騎手は、昨年末の落馬事故から復帰後、嬉しい初勝利となった。

 14頭立てで行われた芝1000mの直線レース。蛯名騎手が「スタートでよられて躓いた」と振り返った通り発馬直後、隣のリヴェールと接触しそうになって後方から。そこからポジションを上げつつ、“千直必勝ポジション”の大外ラチ沿いにつける。

 残り400mを過ぎたところで満を持してスパートすると、最後は2着馬に1馬身3/4差を付けてゴールへ飛び込んだ。

「まずは『おめでとうございます』と言いたいですね。これまで前に行って粘り込む競馬をしていたヴェントヴォーチェですが、今回はスタート直後にアクシデント。ただ蛯名騎手は『かえって馬を前に置く形は良かった』と勝因の1つに挙げていました。

 また残り400mでスパートに入ったところで、前にいたゴーゴーチアフルが大きく斜行。ヴェントヴォーチェの進路が狭くなる不利がありましたが、ここでも『最後は余裕があった』と冷静な対応でした。蛯名騎手も1つ勝ててホッとしていると思います」(競馬記者)

 昨年12月28日。2019年の開催最終日に落馬し、右踵骨粉砕骨折と診断された蛯名騎手。今年で51歳、すでに調教師試験を受験していることからも、負傷直後は「このまま引退か」と心配されていた。

 しかし、本人は「騎手免許がある限り乗り続ける」と発言するなど現役続行に意欲。自身の公式Twitterを通じて「できるだけ早く復帰できるように頑張ります」と強い決意を示したカムバックとなった。

「先月末に復帰した直後はリハビリを考慮して、大人しい馬を優先して騎乗していたそうです。実際に先週までは最高でも7番人気と、ほとんどが勝負にならない馬。もちろんレースは全力ですが、蛯名騎手としてもレース感覚を取り戻す時間に充てていたと思います」(同)

 しかし、いよいよエンジンが掛かってきたのか、この日は新潟に参戦すると騎乗1レース目でいきなり3着。復帰後、初の1番人気馬の騎乗となった今回のはやぶさ賞で復帰後初勝利と“一発回答”を出す辺りは、さすが武豊騎手の同期として長年競馬界をけん引してきた名手である。

 蛯名騎手といえば、日本ダービー制覇を悲願としていることでも有名だ。ここまで25回挑戦し2着2回、3着2回と、あと一歩で手が届いていない。リハビリの際も「幸い今年のダービーには間に合いそう」と語るなど、挑戦の意欲は消えていない。

 出走馬の騎手が続々と決まっている中、現実的に今年の参戦は厳しいかもしれないが、キャリア晩年だけにチャンスは本当に限られている。2020年初勝利で調子を上げてきた大ベテランに舞い込む“ビッグニュース”に期待したい。

JRA蛯名正義「落馬事故」から復帰後初勝利! 「最後は余裕があった」悲願の日本ダービー(G1)制覇へ衰えない信念のページです。GJは、競馬、, の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
  2. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  3. 【NHKマイルC】世代わずか「6頭」も驚異の高打率! ジャンタルマンタル、ノーブルロジャーの父に「第2のスワーヴリチャード」の期待
  4. J.モレイラ、日本ダービー「本命」はレガレイラを破った4.5億円ホース!? 皐月賞2着コスモキュランダ乗り替わり発表から、鮮やかな優駿切符ゲット!
  5. 川田将雅「ルメール封殺」に絶賛の声! NHKマイルCを含む11戦8勝「川田祭り」で帰ってきたライバルに強烈な復帰祝い
  6. 「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
  7. 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
  8. リバティアイランド、ドゥレッツァ「戦線離脱」に思うドゥラメンテの儚さ。そして思い出されるアグネスタキオンとの共通点
  9. 横山和生「謎」の降板にファンから賛否の声…朝日杯FSで無敗の主戦に非情采配
  10. 25年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!