
JRAグローリーヴェイズ宝塚記念(G1)で復帰も「鞍上」は!? 主戦M.デムーロ騎手ラッキーライラック濃厚で浮上する「あの騎手」の動向
16日、昨年の香港ヴァーズ(G1)を制したグローリーヴェイズ(牡5歳、美浦・尾関和人厩舎)が、春のグランプリ・宝塚記念(G1)に向かうことがわかった。所属するシルクホースクラブの公式ホームページで発表されている。
話題の大物が、いよいよ復帰する。昨年1月の日経新春杯(G2)で重賞初制覇を飾ると、天皇賞・春(G1)では勝ったフィエールマンとクビ差の接戦を演じたグローリーヴェイズ。12月には香港ヴァーズ(G1)で初のG1制覇を海外で飾っている。
今年は当然、大きな飛躍が期待される1頭にその名が挙がっていたが、始動戦に予定されていたドバイシーマクラシック(G1)が新型コロナウイルスの影響により中止に……。
これには管理する尾関和人調教師も「天皇賞・春に向かうにしても、現地でまったく乗っていないし、今後どうするか」とローテーションを白紙にせざる得ない状況となったが、春のグランプリが“再始動戦”に決まった。
ただ問題は、その「鞍上」を誰が務めるかということになりそうだ。
「前走の香港ヴァーズでは、地元のJ.モレイラ騎手が騎乗しました。騎乗回数でいえば通算5度のコンビがあるM.デムーロ騎手ですが、すでに大阪杯(G1)を勝ったラッキーライラックでの参戦が有力。
他にもサートゥルナーリアやアーモンドアイ、フィエールマンらの動向次第でC.ルメール騎手やD.レーン騎手といったトップジョッキーも考えられますが、今年の宝塚記念は例年になく豪華なメンバーになりそうな分、鞍上問題もシビアなものになるでしょうね」(競馬記者)
そこで浮上するのが、昨年の天皇賞・春でコンビを組んだ戸崎圭太騎手だ。
昨年の天皇賞・春では、主戦のデムーロ騎手がエタリオウに騎乗したため、グローリーヴェイズと新コンビを結成することになった戸崎騎手。中団で上手に折り合うと、早めの進出で4角先頭を狙ったが、先に抜け出したフィエールマンを最後まで捕まえることができなかった。
「悔しいです。直線は手応え良く迎えられましたが、相手の底力を感じました。レースは乗りやすく、長丁場も合う馬です」
レース後、クビ差の惜敗に悔しさを露にしながらもパートナーを称えた戸崎騎手。秋に落馬負傷し、来週23日にいよいよ復帰となるが、すでに安田記念(G1)でダノンキングリーとのコンビ復活が報じられるなど、関係者の期待は大きい。
いずれにせよ、グローリーヴェイズの参戦でますます豪華メンバーになりそうな今年の宝塚記念。近年は寂しいメンバーになることも多かったが、今年は春のグランプリに相応しい熱いレースになりそうだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 毎日王冠(G2)リアルスティール「使い捨て」に調教師が激怒!? 「スキャンダル王」デムーロの指示無視に「いくらなんでも……」
- 武豊を「激怒」させた地方騎手が心中を吐露……交流G1完全制覇を阻まれた「疑惑」のJBCレディスクラシック(G1)を振り返る
- なぜ凱旋門賞は荒れ続けるのか? 昨年「38万馬券」欧州と日本の”競馬の違い”が生む、大本命エネイブル以上に「警戒すべき」存在とは
- JRA歴代G1最多コパノリッキーの「真実」。Dr.コパが語った武豊騎手引退式「爆弾発言」と田辺騎手「作戦会議in銀座」
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
関連記事
JRA武豊、宝塚記念(G1)は世界の名門厩舎とタッグか!? 海外の「超大物」がグランプリ予備登録も、ゴドルフィンの二の舞を危惧……
JRAフィエールマン宝塚記念(G1)へ黄色信号!? 「少し様子をみてから」アーモンドアイとの”兼ね合い”も?
JRAアーモンドアイ揺れる「ヴィクトリアマイル後」の動向…天皇賞・春連覇フィエールマン「宝塚記念」参戦で、C.ルメール騎手は
JRA天皇賞・春連覇フィエールマン「次走」宝塚記念も「鞍上」は!? ディープインパクト以来キタサンブラック・ゴールドシップも超えられなかった”壁”
JRA D.レーン「天皇賞・春パス」「オークスより宝塚記念」!? 昨年“屈辱”を味わった、あの「超大物」とのコンビ再結成も?