
JRAアーモンドアイ安田記念(G1)参戦の「布石」!? グランアレグリアは池添謙一とコンビ継続! この決定の裏にはやはり……
6月7日の安田記念(G1)に出走を予定しているグランアレグリア(牝4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)は引き続き池添謙一騎手とのコンビで参戦することを『日刊スポーツ』が報じた。
初の短距離参戦となった前走の高松宮記念では、先行馬有利のスローペースの中、後方から猛然と追い込んだグランアレグリア。勝ち馬には届かず2着に惜敗したが、初の1200m戦で負けてなお強しの印象を残した。
当初、今年の春は高松宮記念、ヴィクトリアマイル(G1)、安田記念というローテーションを予定していた。だが、ヴィクトリアマイルは発熱の影響で体調が整わず回避となり、安田記念への直行となった。
初の短距離G1で力を示したグランアレグリアが、得意のマイル戦参戦の動向に注目が集まるのは当然だが、もうひとつ鞍上についても多くのファンが注目していたところだろう。
高松宮記念はグランアレグリアの主戦のC.ルメール騎手がドバイ遠征のため、池添騎手が“代打”で騎乗となった。そのため、次走から主戦騎手に戻るのが既定路線に思われていた。
しかし、ルメール騎手には『特別な馬』と評するアーモンドアイという強力なお手馬がいる。グランアレグリアとアーモンドアイが同じレースに参戦となれば、ルメール騎手はアーモンドアイの騎乗が濃厚なため、グランアレグリアは新たな鞍上を確保する必要があるのだ。
今年はドバイターフ(G1)を始動戦に予定していたアーモンドアイだったが、ドバイワールドカップデーが中止となってしまった。急遽、目標を安田記念に変更して調整されていた。だが、調整が順調に進んだ結果、前倒しでヴィクトリアマイルに参戦して見事勝利した。本来であれば出走するはずだったグランアレグリアは発熱によりヴィクトリアマイルを回避したため、鞍上問題は起きずに済んだのであった。
「アーモンドアイの次走はまだ決定していませんが、ルメール騎手は昨年3着に敗れた安田記念のリベンジを熱望しています。また国枝栄調教師も、オーナーサイドが決めることと前置きしながらも、安田記念参戦の可能性を示唆しています。
もし、アーモンドアイが安田記念に出走しないのであれば、グランアレグリアにはルメール騎手が騎乗するはずです。しかし、池添謙一騎手とのコンビ継続ということは、ルメール騎手が空いていない、すなわちアーモンドアイが参戦するという見方ができますね。今週末には安田記念の登録があるため、もうすぐはっきりするでしょう」(競馬記者)
安田記念にはインディチャンプ、アドマイヤマーズ、ダノンプレミアム、ダノンキングリーと超豪華メンバーが出走を予定している。ここにアーモンドアイが加われば、まさにドリームマッチだ。
もし、このメンバーの中でグランアレグリアが爪痕を残すようなことがあれば、池添騎手は同馬を手中に収めることができるかもしれない。
高松宮記念後に、「あと一歩だった。結果を出したかったので本当に残念ですが、素晴らしい馬に乗せてもらった」と悔しそうに語った池添騎手。再度のチャンス到来をぜひものにしてほしいところだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは