JRA日本ダービー「2強」コントレイル&サリオスで明暗!? 矢作調教師「何も言うことがない」西の横綱に対して、東の横綱は……【1週前追い切り情報】
いよいよ、来週末に迫った今年の日本ダービー(G1)。21日には、東西トレセンで出走馬予定馬たちが続々と1週前追い切りを行った。
中でも注目はやはり、皐月賞(G1)を戴冠し、無敗街道を突き進むコントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。
栗東のCウッドで1週前追い切りを行ったコントレイルは6ハロン80.1秒、ラスト12.4秒と好時計を記録。京都新聞杯(G2)の勝ち馬で、古馬中距離重賞の常連でもあるステイフーリッシュ(牡5歳)を相手に堂々と先着して見せた。
「ステイフーリッシュも、ダービーと同じ日に開催される目黒記念(G2)に出走予定とあって、かなり攻めた追い切りだったんですが、手応えはコントレイルが断然でしたね。追い切り後の息遣いも、すぐに整っていましたし、今のところ本番に向けて極めて順調に来ていると思います」(競馬記者)
3歳馬ながら、貫禄さえ感じさせる動きに矢作芳人調教師が「何も言うことがない」と言えば、鞍上の福永祐一騎手も「もう直すところはない」と同調。西の横綱がいよいよ完成の域に達したか。
一方、やや不安を残す内容となったのが東の横綱サリオス(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。
皐月賞でコントレイルと半馬身差の接戦を演じたサリオスは、美浦のWコースで1週前追い切り。3勝クラスのルーカス(牡5歳)と併せ馬を行い、2馬身ほど先行したものの、最後は約半馬身ほど遅れてしまった。
「時計自体は5ハロン66.3秒、ラスト12.0秒とまずまずだったんですが、併せ馬に遅れてしまったのは決して良いとは言えませんね。
(調教で)動く馬相手に、外を回ったこともあって陣営は『相手も動く馬。あらかた仕上がっています』と強気な姿勢を崩しませんでしたが、併せ馬をあっさり突き放した皐月賞の1週前追い切りと比較すると、やはり物足りない内容です」(別の記者)
皐月賞後は在厩のまま調整し、先週からは主戦のD.レーン騎手が跨って本格的な仕上げに入っているサリオス。頂上決戦での逆転へ、最大のライバル・コントレイルとの半馬身差を埋めることができるか――。注目の1週前追い切りで、まずは“西の横綱”が一歩リードした印象だ。
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