
JRAフィエールマン宝塚記念(G1)「回避」決定。サートゥルナーリア“濃厚”C.ルメールより気になるのはアノ騎手の騎乗馬
28日、今年の天皇賞・春(G1)の勝ち馬フィエールマン(牡5歳、美浦・手塚貴久厩舎)が宝塚記念(G1)を回避することが明らかになった。
天皇賞・春のレース後、サンデーレーシングの吉田俊介代表は「問題がなければ宝塚記念へ」と春の古馬G1・2冠へ意欲を見せ、フィエールマンはノーザンファーム天栄に放牧に出され、宝塚記念に向けて調整されていた。しかし、疲労が抜けず、右前脚球節部も良化途上のため騎乗運動を休止。この状況を手塚調教師に報告の上で、宝塚記念を見送ることになった。
フィエールマンは体質面の弱さから、これまでも余裕を持ったローテーションが組まれてきた。実際に、昨年の凱旋門賞(G1)以外はすべてレース間隔が2か月以上空いている。もし宝塚記念出走となれば、レース間隔は2か月以内。ただでさえ丈夫ではない体質面に加えて、前走が長距離G1ということでより疲れが残っていることが影響しての回避と考えられる。
今年の宝塚記念はC.ルメール騎手がどの馬に騎乗するのか注目されていたが、フィエールマンの回避で無事解決となりそうだ。
「金鯱賞(G2)で始動戦を制したサートゥルナーリアは、早い段階で宝塚記念を目標にしていました。そこに、天皇賞・春を勝ったフィエールマン参戦の可能性が浮上し、さらにはドバイ中止で帰国したアーモンドアイの出走もあり得る状況になりました。すべてルメール騎手が主戦を務める馬なので、鞍上調整がどうなるのか注目されていました。
しかし、アーモンドアイはヴィクトリアマイル(G1)から安田記念(G1)というローテーションが決定し、宝塚記念参戦の可能性は極めて低くなりました。そしてフィエールマンの回避決定で、ルメール騎手はサートゥルナーリアの騎乗で間違いなさそうですね」(競馬記者)
昨年の皐月賞(G1)以来のG1制覇を目指すサートゥルナーリアにとって、ルメール騎手の確保は大きいだろう。だが、忘れてはいけない大物外国人騎手の動向も気になるところだ。
「もし、ルメール騎手のお手馬が2頭出走するとなれば、サートゥルナーリアには昨年の日本ダービー(G1)で騎乗経験のあるD.レーン騎手を起用する可能性もあったはずです。それが無事に解決したため、レーン騎手が空いた状態になりました。各陣営は昨年の宝塚記念の勝利ジョッキーを確保したいのが本音のはずです。
そんなレーン騎手のパートナーの本命はグローリーヴェイズではないでしょうか。
同馬は毎回鞍上が乗り替わっており、その中でも最も手綱を取っているM.デムーロ騎手はラッキーライラックとのコンビで宝塚記念に挑みます。そのため、社台系のクラブ馬で宝塚記念でも有力視されるグローリーヴェイズが浮上します。どの馬に乗っても、レーン騎手が騎乗するだけで怖い存在です」(同)
昨年の宝塚記念でレーン騎手の手綱捌きで優勝したリスグラシューは、この勝利をきっかけにG1・3連勝を飾り、年度代表馬へと駆け上がっていった。
いったい今年はレーン騎手がどの馬をスターダムへのし上げるだろうか。
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