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JRA「神の意思」でコントレイル三冠確定!? 日本ダービー(G1)ディープインパクト、オルフェーヴルと同じ「絶好枠」は、昨年の悲劇と紙一重

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 日本ダービー(G1)はコントレイルにとって通過点に過ぎないのかもしれない……。

 28日、今週末に東京競馬場で行われる競馬の祭典・日本ダービーの枠順が発表された。無敗の2冠がかかるコントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)は3枠5番からの発走が確定した。

 過去10年で1枠1番の馬が3勝しているように、ダービーは内枠有利の傾向にある。1枠1番ではないものの、内枠を引き当てたことはコントレイルの2冠達成に向けて、第一関門突破といったところではないだろうか。

 矢作厩舎の厩舎カラーは「赤」。昨年の有馬記念(G1)では枠順公開抽選会で赤帽の3枠を引き当てて、リスグラシューが見事に優勝を飾ったことが記憶に新しいだろう。厩舎にとって縁起のいい枠なのだ。

 そして最も「不思議な縁」を感じるのが、3冠馬であるディープインパクトとオルフェーヴルのダービーも同じ「3枠5番」からの発走だったことだ。

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 2005年、コントレイルの父であるディープインパクトは無敗で皐月賞を制し、迎えた日本ダービーでは単勝1.1倍の圧倒的な人気に応えて優勝を飾った。このとき、ディープインパクトの父サンデーサイレンスはすでに他界しており、翌年にクラシックを迎える世代がラストクロップという状況。その後、ディープインパクトは競馬界を席巻してサンデーサイレンスの後継へと駆け上がっていった。

 昨年にディープインパクトが他界しており、今年のコントレイルは偶然にも同じような境遇にある。ディープインパクトの後継に名乗りを挙げるためには、落とせないレースとなりそうだ。

 また、オルフェーヴルがダービーを制したのは2011年。東日本大震災の影響で、皐月賞が東京競馬場で開催される異例の年であった。兄ドリームジャーニーが左回りを苦手にしていたため、オルフェーヴルにも不安が囁かれたが皐月賞でクリア。日本ダービー当日は不良馬場のコンディションだったが、ものともせず勝利を飾り三冠達成をすぐそこまで引き寄せた。そして菊花賞で3冠を達成し、日本を勇気づけた。

 コロナ禍にある現在の社会情勢を考えると、どこか当時と似通った部分もある。コントレイルの偉業達成に期待をせずにはいられないだろう。

 3枠5番を引き当てたことで、まさにコントレイルの3冠達成のお膳立てが揃ったといったところだ。しかし、実はこの絶好枠番は“悲劇”と紙一重なのだ。

 昨年の日本ダービーは、無敗の皐月賞馬サートゥルナーリアが単勝1.6倍の圧倒的1番人気に支持されるも4着に敗れている。このときの枠番が“3枠6番”だった。同じ臨戦過程のコントレイルにとっては、3枠でも“5か6”の差は非常に大きいだろう。5番枠を引き当てたあたり、コントレイルは何かもっているのかもしれない。

 果たして、日本ダービーでコントレイルは偉大な父と先輩の残した3冠馬のレールに乗ることが出来るだろうか。

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