JRA日本ダービー(G1)大魔神の「秘密兵器」ヴァルコスに激走気配!? 「青葉賞組」好走を裏付けるデータを発見!
31日、東京競馬場では競馬の祭典・日本ダービー(G1)が開催される。無敗の2冠を目指すコントレイルと皐月賞(G1)を2着に敗れたリベンジを狙うサリオスの対決に大きな注目が集まっている。
上位人気が確実の2頭に対し、盲点となりそうなのが青葉賞(G2)組の評価である。勝ち馬オーソリティーの回避で人気薄にも拍車がかかりそうだ。
だが、レースの質としては決して侮れないのが例年の青葉賞と大きく異なる点である。今年の青葉賞組を軽視するにはまだ早い理由について触れていきたい。
レースレベルの指標となるのは、同時期に東京・芝2400mで開催される古馬の3勝クラス・緑風Sとの比較だ。今年の同レースを勝ったゴールドギアの勝ち時計2.23.8に対し、青葉賞の2.23.0は0.8秒上回る。勝ち馬オーソリティーは残念ながら骨折により回避となったが、ヴァルコスも同タイムでクビ差の2着だった。これはG2に昇格した2001年以降の青葉賞の勝ち時計で最速となる。
過去10年を遡って青葉賞が緑風Sの時計を上回ったのは17年アドミラブル2.23.6、16年ヴァンキッシュラン2.24.2、14年ショウナンラグーン2.26.5、12年フェノーメノ2.25.7の4例。17年のダービーで1番人気の支持を受けて3着だったアドミラブルを凌ぐ時計と考えれば、一考の余地があるかもしれない。
さらに比較対象をダービーに替えてもみても、2.23.0を上回ったのは昨年のロジャーバローズの2.22.6のみとなる。今年の2.23.0は東京・芝2400m条件で最速の走破時計でもあり、この結果にも納得だ。
「オークスの時計が2.24.4と遅かったようにタイムだけでの判断は難しいのが競馬です。ただ、レースのレベルと勝ち時計の速さは全くの無関係という訳でもありません。レコード勝ちの馬が評価されやすいのは時計面の裏付けがあってこそですから。
ヴァルコスの父はノヴェリストですが、母母ウインドインハーヘアはあのディープインパクトの母です。血統的にもこの舞台の適性は非常に高いといえるでしょう。持ち時計だけ走れればダービーで好走してもおかしくないはありません」(競馬記者)
また、大魔神のニックネームで有名な佐々木主浩オーナーの所有馬はシュヴァルグランやヴィルシーナ、ヴィブロスらが活躍したが、ダービー出走は自身初でもあり、ヴァルコスへの期待も大きい。
鞍上の三浦皇成騎手は土曜東京で8鞍に騎乗し【3.1.1.3/8】と好成績をあげた。
人馬ともに侮れない存在となりそうだ。
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