JRAユニコーンS(G3)カフェファラオ圧勝の陰で2番人気レッチェバロック大敗……距離限界も「意外な」今後を示唆するC.ルメールの言葉

21日(日)に行われたユニコーンS(G3)は、カフェファラオの強さがひと際光った。2着には3番人気デュードヴァン、3着には11番人気のケンシンコウが入り、3連単はひも荒れ。前走で良馬場の東京マイル戦を勝った馬が5頭いたが、その5頭が5着までを占めた。
一方、前走から距離延長組は9、10、12、15着に沈んだ。そのうちの1頭で9着に敗れたのが2番人気に支持されていたレッチェバロックだ。
レース前から距離延長への不安がささやかれていたが、結果的にはそれが的中。予定通り、マイペースの逃げに持ち込んだものの、勝ち馬に早めに来られ直線半ばで失速した。
「パドックでは集中力を欠き、返し馬でも頭を高く上げ、鞍上のC.ルメール騎手とのコンタクトが取れていないことは明らかでした。レース後にルメール騎手は『距離は1400mまでの馬かな。スタートして、長い向正面で息が入らなかった』と、1ハロン延びた距離を敗因に挙げていました。圧倒的なスピードで楽勝した前2走のインパクトが強く、過大評価されていたことは否めません」(競馬誌ライター)
今回もその卓越したスピードの片鱗は見せたが、現状の守備範囲はやはり1200~1400mで間違いなさそうだ。今後は条件戦(2勝クラス)からの仕切り直しとなるが、順調に勝ち上がったとしても、現在のJRAのダート短距離路線は充実しているとは言い難い。今年中央で施行される1400m以下のダート重賞は僅か3レースだけ。しかも、近年はこの路線で牝馬は苦しい戦いを強いられている。
地方に活路を見いだすことも、現実的な選択肢の一つだろう。南関東を中心に短距離の交流重賞は充実しており、レースに困ることはない。ただし、レッチェバロックの走りを見る限り、地方の深い砂への適性は未知数だ。
それなら思い切って、芝の短距離路線に進むという選択肢はどうだろうか。
「ユニコーンSが初めての芝スタートでしたが、しっかりダッシュがついていました。大差勝ちしたデビュー戦の後にルメール騎手は『芝でも大丈夫』というコメントも残しています。
オープンクラスに昇級するまではダートの短いところを使うとは思いますが、3歳のうちに中山の芝1200mで見てみたいですね。かつてはカレンチャンがダートで勝ち上がり、その後スプリントG1を2勝するまでに出世しました。あのタイキシャトルも3歳秋まではダートで活躍していました。距離の限界がわかった今、レッチェバロックにはぜひ芝の短距離を試してもらいたいですね」(同)
2022年春の定年が迫った藤沢和雄調教師。今回の大敗を糧にレッチェバロックを立ち直らせる秘策はあるだろうか。
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