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JRA“ヒヤリ”戸崎圭太、1着もゴール後まさかの落馬。昨年の大事故をフラッシュバック、内田博幸も検量室で安堵

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JRAヒヤリ戸崎圭太、1着もゴール後まさかの落馬。昨年の大事故をフラッシュバック、内田博幸も検量室で安堵の画像1

 宝塚記念(G1)の裏開催となった先週末の東京開催では、5月に復帰した戸崎圭太騎手が4勝の固め打ち。これで今年10勝目となり、関東を代表するジョッキーが存在感を示した。

 復帰してから2週間は勝利がなかったが、復帰後12戦目で今年初勝利を挙げると、そこからは毎週コンスタントに勝ち星を重ねている戸崎騎手。28日現在、勝率.213は関東の日本人騎手でトップの成績だ。かつて3年連続リーディングジョッキーに輝いた名手に復活の兆しといえるだろう。

 まだ騎乗数をセーブしながらでありながら、結果を出しているのは流石といったところだ。また、復帰後の騎乗についても高評価の声が聞こえてくる。

「ある調教師が戸崎騎手について『ポジション取りは長けているし、追ってからも以前の迫力が戻ってきた。今の関東の騎手の中に入ると1枚抜けているよ』と話していました。このまま夏の福島、新潟でも勝ち星を量産していけば、関東リーディングは狙えるかもなんて意見もあるぐらいです。やはり関東では抜けた存在ですね」(競馬記者)

 順調な復帰となった戸崎騎手だが、土曜にヒヤっとする場面があった。

 27日、東京11RのアハルテケS(OP)でアシャカトブに騎乗した戸崎騎手は、見事に内を突き抜け勝利を飾った。しかし、ゴールをした直後にアシャカトブは崩れ落ちるように転倒。戸崎騎手はラチ沿いに投げ出されてしまった。

 昨年、戸崎騎手が長期離脱となったのはJBCレディスクラシック(G1)でのこと。スタート直後に進路が狭くなり、騎乗馬が内ラチに激突し戸崎騎手は振り落とされてしまった。この落馬事故で右肘の開放骨折の診断を受け、復帰に約半年を要したのだ。

 それだけに再度ラチ沿いでの落馬となったため、またしても大惨事かと心配された。だが、幸運にも戸崎騎手は無傷であった。馬はすぐさま馬運車で運ばれたが、無事だった戸崎騎手は歩いて検量室へと向かった。

「検量室では周りの騎手から驚いた様子で迎えられたようです。内田博幸騎手は「内にいなくて良かった。あのまま後ろを走っていたら事故に巻き込まれていたよ」とホッと胸を撫でおろしていたみたいですね。半年前の事故のこともあるので、驚いたでしょうね。

また、張本人の戸崎騎手はアシャカトブについて『あの感じは足元の故障ではないと思う。心臓系の何かじゃないかな。無事に戻って来れば良いのだが……』と心配していました。能力を高く評価しているようですし、今後の重賞戦線で期待のパートナーですからね」(別の記者)

 その後、アシャカトブは熱中症と診断され、軽い外傷を負ったくらいで命に別状がないと明らかになった。

 昨年の悪夢がフラッシュバックするかのような落馬だったが、人馬ともに無事で何よりだ。これは今年の戸崎騎手が“もっている”証拠なのかもしれない。

 ここからの関東リーディング奪取へ、戸崎騎手の猛追に期待したい。

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