
JRAサクラ軍団復活の狼煙!? ラジオNIKKEI賞(G3)堀宣行厩舎サクラトゥジュールの前走が秀逸!
春のクラシック戦線に乗れなった馬たちの秋へのステップ、ラジオNIKKEI賞(G3)が今週7月5日、福島競馬場で行われる。以前は、ここを勝ってもその後のキャリアに繋げていけない馬が多かったが、最近は優勝馬がその後重賞レースで活躍している。
2016年産経大阪杯(G2)でキタサンブラックを破ったアンビシャス、2017年七夕賞(G3)を制覇したゼーヴィント、2019年日経賞(G2)を制覇したメイショウテッコンなど、このラジオNIKKEI賞を勝った馬が出世していくレースへと変わってきている。
そのレースに「サクラ軍団」にとっては久々の逸材サクラトゥジュール(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)が参戦してくる。
サクラトゥジュールのオーナー・さくらコマースは、短距離のG1で活躍したサクラバクシンオーのオーナーとして有名だが、1970〜1990年代の重賞レースにサクラという冠名が付く馬を、多く送り出してきた名オーナーである。
日本ダービーを勝ったサクラチヨノオー、皐月賞と菊花賞を勝ったサクラスターオー、天皇賞・春、有馬記念を勝ったサクラローレル、天皇賞・秋を勝ったサクラユタカオー、サクラチトセオー等、他にも重賞戦線を賑わせてきた馬を数多く所有してきた。
しかし、2000年代に入ってからはG1馬を輩出しておらず、サクラメガワンダー、サクラアンプルールあたりが重賞勝ちを収めたくらいだ。
このサクラトゥジュールは、これまで6戦して勝ち切れないレースが多いのだが、すべて3着以内に来ている。相手なりにレースをこなすセンスがあり、そのポテンシャルはかなり高い。
その片鱗を見せたのが、前走の3歳1勝クラスのレースだ。
東京芝1600mのレースだったが、スタートから勢い良く飛び出して3番手につけ、3コーナーでは2番手に押し上げる。その後は流れに乗り、直線を向くとあっさりと逃げ馬を交わして先頭へ。そのまま後続を突き放し2馬身1/2差の楽勝だった。
まだ余裕があったサクラトゥジュールだったが、終わってみれば1分31秒7という絶好タイムで勝ってみせた。これは同条件で行われた今年のNHKマイルC(G1)の1分32秒5を大きく上回っている。
前走後、サクラトゥジュールはすぐ短期放牧に出され、6月中旬に帰厩し、調整は順調だという。このラジオNIKKEI賞を勝って、サクラ軍団復活の激走を競馬関係者だけでなく、古くからの競馬ファンに届けたいところだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
関連記事
JRA 武豊もゾッコンの才媛、故障に泣いた素質馬!? 【ラジオNIKKEI賞(G3)】に夏の上がり馬候補が大集合!!
JRA 武豊「ベタ惚れ」才女パラスアテナ求めて久々福島へ!? 「能力がある」7年ぶりの「苦行」も意に介さず?
JRA 藤田菜七子「通算100勝」「牡馬・牝馬無敗の2冠馬誕生」「アーモンドアイ芝G1・7勝&8勝チャレンジ」話題は多くともイマイチ盛り上がり切れなかった【上半期ポジティブ(!?)総括】
JRA丸山元気「ノーザン後押し」も勝ち鞍半減の「大不振」……。妹分・藤田菜七子ではない女神が“元気なし”の打開策!?
JRA“ヒヤリ”戸崎圭太、1着もゴール後まさかの落馬。昨年の大事故をフラッシュバック、内田博幸も検量室で安堵