JRA川田将雅、C.ルメールの馬券的「狙い所」くっきり!? 今、美味しい「ローカル王」はあの騎手か【2020上半期ジョッキー総括】
宝塚記念そして6月が終わり、JRA(日本中央競馬会)も2020年の上半期が終了した。
今週からは本格的な夏競馬が開幕するわけだが、その前にこの6か月をおさらいしておきたい。夏競馬を勝つためにも、しっかりと復習することは大事だからだ。今回は騎手や調教師など様々なジャンルの上位成績者を調べ、その内容をチェックしてみた。馬券の参考になる要素も多くあるので、ぜひ確認してもらいたい。
■騎手
・関東リーディング
1位 吉田隼人 39勝
2位 横山武史 39勝
3位 D.レーン、三浦皇成 37勝
意外な騎手が上位となっているが、吉田と横山は裏開催で稼いでおり、吉田はなんと東京と中山で未勝利。しかも東京は一度も騎乗なしという徹底ぶりだ。勝利数は確かに多いが、重賞も未勝利で内容的には評価が難しいところ。
横山は東京と中山が合わせて14勝と全体の半分以下。函館開催も3週間で8勝は立派だが、やはりトップジョッキー不在の恩恵は少なくないだろう。
その点、怪我で本格的な騎乗が3月からだった三浦は、4か月で37勝、しかもそのほとんどが中央場所なのでこれは評価したい。このペースでいけば、関東の年間リーディングの最有力候補といえるだろう。
・関西リーディング
1位 ルメール 95勝
2位 川田将雅 88勝
3位 武豊 60勝
ある程度までは川田がトップだったが、あっという間にルメールが抜き去り驚異の95勝。2度目となるJRA年間200勝も視野に入る勢いだ。それにしても95勝は関東リーディングの約2.5倍の数字。勝率26.8%・連対率42.1%は驚異的であり、G1レース3勝もさすがといったところ。
川田は勝率・連対率ともにルメールを上回っているが、騎乗数を絞っているのが勝利数で劣る要因。またG1レースは未勝利で重賞3勝は、昨年の重賞が15勝だったことを考えるとビッグレースでの信頼度が落ちる印象だ。自己最高の152勝をあげた昨年を上回るペースだが、やはり大一番での凡走が多い。実際に収得賞金は、ルメールが約19億1000万円で川田は約14億5000万円、勝利数が7勝しか違わないが4億6000万円の差がある。
逆に勝利数が川田より28勝少ない武豊は約12億2000万円で、川田との差は約2億3000万円しかない。秋こそは待望の芝G1レースでの勝利を見せてほしいものだ。
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