JRA川田将雅、C.ルメールの馬券的「狙い所」くっきり!? 今、美味しい「ローカル王」はあの騎手か【2020上半期ジョッキー総括】
・開催別勝利数1位
東京
2020年前半の東京はルメールが独走の53勝。続くレーンが33勝だったことを見ても、やはりルメールが抜けている存在だ。
中山
2020年前半の中山はルメールが20勝でトップだが、同じ20勝に1月の中山しか騎乗していないマーフィーがいる。3位はデムーロで外国人騎手がトップ3を独占。
京都
2020年前半の京都は37勝の川田が2位に15勝差をつけている。勝率31.9%・連対率50.9%は衝撃的な記録といってもいいだろう。
阪神
2020年前半の阪神は35勝の川田が1位。ここでも勝率28.0%・連対率46.4%とハイアベレージだが、35勝のうち26勝が平場戦で、特別戦よりも平場戦の方が良績を残しているのは覚えておきたいところ。
函館
2020年前半の函館は8勝の横山武史、池添謙一、団野大成が並んでいるが、2着と3着の成績で辛うじて横山が1位。残り3週の函館開催も注目だ。
福島
2020年前半の福島は11勝の西村淳也が関西所属騎手ながらトップ。今週から始まる福島開催も目が離せない存在といえるだろう。
新潟
2020年前半の新潟は、デビュー2年目で関西所属騎手の岩田望来がトップ。夏の新潟開催も活躍が期待できそうだ。
中京
2020年前半の中京も、デビュー2年目で関西所属騎手の岩田望来がトップ。12勝は2位に7勝差の圧勝で、勝率21.1%・連対率33.3%も見事だ。
小倉
2020年前半の小倉は13勝の藤岡佑介がトップ。勝率26.0%・連対率38.0%はトップジョッキー並みの好成績で、13勝のうち特別戦が半分以上の7勝と大一番でも強いのが特徴だ。
この開催別成績をまとめると、関東の中央場所はルメールで、関西の中央場所は川田の独壇場。裏開催は岩田望来(新潟と中京で1位)と西村淳也(福島1位・中京と小倉で2位)というのが、2020年前半の傾向といえるだろう。おそらく今後も外国人騎手が短期免許で来日しにくい状況だけに、今年は日本人騎手に大きなチャンスがある状況だ。
■調教師
・関東リーディング
1位 堀宣行 27勝
2位 国枝栄 25勝
3位 藤沢和雄 24勝
・関西リーディング
1位 矢作芳人 28勝
2位 友道康夫 27勝
3位 杉山晴紀 22勝
ジョッキーは東西で大きく分かれたが、調教師は東西で接戦だ。この要因は、関東所属の調教師であっても、関西のトップジョッキーや外国人騎手に騎乗を依頼することが可能だからである。
関東堀厩舎の勝ち頭はレーンで半数以上の14勝。4月の皐月賞週からの騎乗でこの成績は恐るべしといったところ。ちなみに堀厩舎全27勝のうち、関東所属日本人騎手での勝利はわずか6勝だ。
国枝厩舎も半数以上が外国人騎手と関西所属騎手でのもの。藤沢厩舎も半数の12勝は関西所属のルメールだ。逆に関西の矢作調教師は、28勝のうち最多の10勝は所属騎手である坂井騎手でのもの。厩舎の出走数の3分の1以上に若手の愛弟子を騎乗させて、リーディングトップ獲得は素晴らしいといえるだろう。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
JRAラジオNIKKEI賞(G3)武豊パラスアテナ芝に変わって激変! スランプ脱した鞍上を後押しする絶好の条件とは……
JRA・CBC賞(G3)前年覇者に「黄色信号」!? レッドアンシェル「11連続馬券圏内」条件も、前走惨敗の原因は……
JRAサートゥルナーリアを“見間違え”? 宝塚記念(G1)競馬中継でまさかの“迷実況”にファンの開いた口が塞がらない……
JRA過大評価から一転して大コケ世代の仲間入り!? 総大将サートゥルナーリアもサッパリ……「牝高牡低」浮き彫りでコントレイルにも不吉な前兆?
JRA武豊キセキも危機一髪!? 宝塚記念(G1)劇的復活の“裏”で「アノ馬」にオーナーが下した苦渋の決断……