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JRA武豊がヤマニンアンプリメで「157回目挑戦」も惜しい3着、「人気薄」で重賞を勝てない理由とは

JRA武豊がヤマニンアンプリメで「157回目挑戦」も惜しい3着、「人気薄」で重賞を勝てない理由とは の画像1

 12日、阪神競馬場で行われたプロキオンS(G3)は、5番人気のサンライズノヴァが優勝。2着に8番人気エアスピネル、3着には9番人気のヤマニンアンプリメが入り、3連単配当は82万6670円の波乱決着に終わった。

 馬券圏内の3頭で最も人気薄だったのが、紅一点のヤマニンアンプリメ(牝6歳、栗東・長谷川浩大厩舎)。斤量56kgとJRA重賞で実績がなかったことが嫌われたのか、単勝オッズ24.3倍という伏兵扱いだった。

 ヤマニンアンプリメは、武豊騎手を背に好スタートを決めると、道中はハイペースの中、3番手の外を追走。4コーナーでは、逃げたラプタスを射程に入れると、残り200m地点で手応えよく先頭に躍り出た。そして、そのまま押し切ると思われた瞬間、外からサンライズノヴァとエアスピネルが鋭く末脚を伸ばし、ヤマニンアンプリメは優勝馬から0秒4差の3着に惜しくも敗れた。

 鞍上の武騎手はレース後に「勝ったと思ったけどね……」と悔しさを口にしたが、重賞で“人気薄”の馬を勝利に導くことは武騎手をもってしても簡単なことではない。

 武騎手はJRA重賞を歴代最多の通算340勝している、まさにレジェンド。G1・77勝ももちろん断トツである。しかし、勝ち鞍の多くが人気上位馬で挙げたもの。不思議と人気薄での重賞タイトル獲得は少ない。

「武騎手は10代の頃から一流ジョッキーとして、その名を轟かせてきただけに、人気薄の馬に騎乗する機会はあまりなかったというのが大きいです。そして他の騎手が乗れば人気にならないような馬でも、武騎手が乗ることで人気を集めてしまう。いわゆる『武人気』です。そういう武騎手の名前でオッズが動く時代が長らく続きました」(競馬誌ライター)

 武騎手の重賞レースにおける人気別の勝利数を見ると、1番人気での勝利が半数を超える192勝。4番人気までで、9割強の318勝という内訳になっている。

 武騎手にとって最も人気薄での重賞制覇は、8番人気(単勝配当1310円)のエアソミュールで穴をあけた2014年10月の毎日王冠(G2)である。つまり12日のプロキオンSを9番人気のヤマニンアンプリメで制していれば、これを塗り替えていたことになる。今回のヤマニンアンプリメの惜敗で、9番人気以下の馬での重賞連敗は「157」に伸びた。

 ちなみに武騎手のG1での人気別成績はさらに顕著だ。これまで挙げたG1・77勝のうち、47勝が1番人気でのもの。そして、77勝全てが4番人気以上の馬での勝利となっている。G1で5番人気以下の馬に騎乗したレースはデビューから77戦あるが、すべてで2着以下に敗れている。

 数々のビッグタイトルを手中に収めてきた武騎手。ここ10年ほどは重賞でも人気薄の馬に騎乗する機会が増えてきたが、そろそろ重賞レースで人気薄を勝たせる場面を見られるかもしれない。

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