JRA函館2歳S(G3)カイザーノヴァ親子同一重賞制覇へ! 矢作芳人厩舎が得意にしている「連闘」の「秘訣」とは
「連闘は、僕が一番得意なローテーションなので何も心配していません」
2018年6月の安田記念(G1)の共同会見。モズアスコットの連闘策について、矢作芳人調教師は、そう答えていた。
その後、見事に安田記念制覇を果たしたモズアスコット。連闘策でマイル王に導いた矢作調教師は「連闘したからこそ勝てたと思います。うちのスタッフの優秀さが証明されて嬉しい」と語っている。
そんな矢作調教師が、今週18日に函館競馬場で行なわれる函館2歳S(G3)に、先週新馬勝ちしたばかりのカイザーノヴァ(牡2歳)を“連闘”で重賞レースに出走させてくる。
新馬戦は、スタートから行き脚がつかず後方から追走すると、4コーナーで他馬と馬体が接触し不利を招いてしまう。だが、カイザーノヴァは怯むことなく最後スイッチが入ると、グンッと伸びて完勝した。
1分10秒2という好タイム。勝ちっぷりは良く、まだまだ余裕があった。
その勢いのままカイザーノヴァは重賞に挑戦してきたのだが、やはりファンは、いくら自信があるからとはいえ、2歳馬の連闘に不安を感じずにはいられないだろう。
だが、矢作調教師は無理に馬を使わない慎重派であり、若い頃は体質が弱かったモズアスコットを、3歳の6月までデビューさせなかった。馬体だけでなく精神的なケアも施す厩舎力で、わざわざ連闘を仕掛けるのだから、使えるレベルになければレースには使わないだろう。
「新馬勝ちしてモーリス産駒初勝利を達成したカイザーノヴァは、母のステラリードが函館2歳S覇者のため、今回親子制覇が懸かっています。
オーナーである広尾レースは2週連続重賞連対中で波に乗っており、カイザーノヴァも良い流れに乗って、大きな仕事をやってくれそうな雰囲気がありますね」(競馬記者)
今回2歳戦でも矢作厩舎得意の連闘策が炸裂するのか、函館2歳Sが楽しみだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!