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「最弱世代」の汚名はどこへやら……エイシンヒカリにモーリスなど、躍進の「5歳世代」が低レベル評価だった理由


 世代を象徴するクラシックホースが古馬になって結果を出せていない点が、「この世代は弱いのでは」というイメージを植えつけた部分は大きい。上記であげた強豪馬の多くはクラシック勝利とは無縁の馬たちだった。成長力、さらにはクラシックディスタンス以外の適性が高い馬が多かったことも一因と言えるかもしれない。

 かつてもこのような世代はあった。日本ダービーをアグネスフライト、皐月賞と菊花賞をエアシャカールで制した2000年クラシック世代は、その後テイエムオペラオーなど古馬を相手にまったく歯が立たず「最弱世代」と揶揄された。しかし古馬になり、アグネスデジタルやイーグルカフェ、タップダンスシチーら晩成馬の登場と活躍により、世代全体の価値はある程度見直されることとなっている。

 クラシックホースたちの結果だけでは、世代全体のレベルを推し量ることはできない。それだけクラシックホースの威光が強いということでもあるし、現4歳世代が少々情けないという考えもすることができるだろう。

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