JRA今週も内田博幸で決まる!? 福島メイン「爆穴」ショウナンアンセムが「12着→16着」でも買える理由
今週も「福島男」の流れに乗らない手はないだろう。
4日開幕した夏の福島開催も、いよいよ今週が最終週。例年よりも短い3週開催となった今年の福島競馬だが、先々週のラジオNIKKEI賞(G3)、先週の七夕賞(G3)と夏の福島重賞を“ジャック”した男がいる。大ベテランの内田博幸騎手だ。
2008年、大井の伝説的名手として鳴り物入りで中央参戦を果たすと、翌年から2年連続でリーディング獲得。ゴールドシップやヴィルシーナといった名馬とのコンビで一世を風靡した。
ここ数年はかつての勢いを失っていたが、今年6月のエプソムC(G3)で久々の重賞勝利を飾ると、ここに来て重賞騎乗機会4戦3勝。勝負強いウチパクが帰ってきた印象だ。
「ラジオNIKKEI賞のバビットは騎乗予定だった団野大成騎手が落馬負傷したため、急遽巡ってきた騎乗。しかし1枠1番から好スタートを切ると、そのまま押し切り。ベテランらしい落ち着いた手綱さばきでした。
また先週の七夕賞でも、4コーナーで荒れた馬場を嫌って各馬が外を回る中、内過ぎず外過ぎない絶妙なラインからの“イン突き”。ゴールドシップの皐月賞(G1)を思い起こすような見事なコーナーリングは、元JRA騎手の安藤勝己さんも『確信がないと、あそこで内に突っ込めない』と絶賛していましたね」(競馬記者)
そんな内田騎手は、今週も福島で騎乗。夏の福島“日曜メイン完全制覇”が懸かる19日の福島テレビオープン(OP)では、人気薄のショウナンアンセム(牡7歳、美浦・田中剛厩舎)に騎乗する。
昨年3月の高松宮記念(G1)で17番人気ながら3着に激走し、三連単449万馬券を演出したショウナンアンセム。スプリント界の新星誕生を期待されたが、次走のCBC賞(G3)で4番人気に支持されるも12着に大敗……。約1年の休養を経て復帰した今年のCBC賞でもシンガリ負けと一見、完全に燃え尽きたようにも見える。
しかし、陣営は決して小さくはない“野望”を持って、このレースに挑むようだ。
「実は、昨年のCBC賞のレース中に脚を痛めてしまっていたようで……。屈腱炎で約1年の休養を余儀なくされていました。
さらに前走のCBC賞で1年ぶりに復帰しましたが、今度は3コーナーで挟まれる不利。1200mであの不利は絶望的だと思いますし、田中調教師も『前走は度外視していい』と話していましたね。追い切りも復調の気配がうかがえる意欲的なものでしたし、陣営は『今度こそ』と思っているはずですよ」(別の記者)
前走のCBC賞の3コーナーでは隣にいたロケットが外に膨らんだことで、ショウナンアンセムが挟まれる格好に……。
レース後、鞍上の鮫島克駿騎手が「ロケットが曲がり切れず、外に振られてしまいました。繊細な馬なので、道中で窮屈になってしまっては……」と肩を落とすと、JRAはロケットの鞍上・酒井学騎手に過怠金10万円の処分を下している。
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