
JRA木幡巧「落馬寸前」大暴走で「エイシンヒカリ2世」爆誕!? “大物”リフレイム「アイルランドTの伝説」堂々再現も黒岩調教師「全く喜べない」
25日、新潟競馬場で行われた新馬戦(芝1600m)は、4番人気のリフレイム(牝2歳、美浦・黒岩陽一厩舎)が優勝。数分後にはTwitterのトレンドで1位になるなど、“ド派手”なデビュー戦を飾った。
「本当に申し訳ない……」
デビュー戦を勝ったとはいえ、管理する黒岩陽一調教師からは沈痛な言葉が漏れた。それもそのはず。先頭で最後の直線を迎えたリフレイムは、そこから外ラチへ大斜行……。鞍上の木幡巧也騎手が必死に立て直そうとするも、結局外埒一杯まで逸走し、そのままゴールした。
この“大暴走劇”には、木幡巧騎手も「何とか我慢してくれると思っていましたが……凄い行き方で……」とガックリ。黒岩調教師も「大きな課題なので、時間をかけて直したい。本当に申し訳ない」とコメントするなど、とても勝ったとは思えないような重い言葉が並んだ。
「追い切りの段階から、右に持たれていたので『大丈夫かな?』と思っていたんですが……。木幡巧騎手はアブミが外れて落馬寸前だったそうです。黒岩先生も『全く喜べない勝ち方』と反省しきりだったとか。
しかし、それでも勝ってしまうのは力のある証拠。エイシンヒカリのレースを思い出しました」(競馬記者)
エイシンヒカリといえば海外G1・2勝も然ることがら、ファンの間では2014年のアイルランドT(OP)の大胆な大逃げが語り草になっている。
当時デビューから4連勝してアイルランドTに挑んだエイシンヒカリは初のオープン挑戦だったにもかかわらず、単勝1.4倍の大本命に支持された。好スタートを決めたエイシンヒカリは果敢にハナを主張すると、後続を大きく引き離す逃げに打って出た。1000m通過58.2秒というハイペースについてくる馬はおらず、そのまま独走で最後の直線に入った際は楽勝かと思われた。
だが、そこから“エイシンヒカリ劇場”が幕を開けた。先頭のまま最後の直線に入ったエイシンヒカリだったが、そこから大きく右側へ斜行……。初の東京競馬場、左回りに戸惑ったのか。最内で直線の入り口に入ったはずだったが、ゴールした時は大外を走る“大暴走”となってしまった。
そんな事実もあってか、リフレイムのデビュー戦後、ネット上の競馬ファンからは「エイシンヒカリを思い出した」「エイシンヒカリ2世爆誕」などといったコメントが殺到。着差こそ半馬身差の辛勝だったが、「リフレイム」はあっという間にTwitterのトレンド1位に上り詰めた。
「リフレイムがデビューした新潟新馬1600mの暴走劇といえば、オルフェーヴルが思い出されますね。オルフェーヴルが斜行したのは外ではなく内ラチでしたが、ゴール後には池添謙一騎手を振り落として放馬。新馬戦を勝った記念撮影が中止になったエピソードがあります」(別の記者)
「他馬に迷惑が掛からず、ジョッキーも無事で何より。2戦目の方が(傾向が)きつくなると思うので、気を付けて調整していきたい」と黒岩調教師は最後まで沈痛ムード……。
とはいえ、エイシンヒカリもオルフェーヴルも後々、歴史的名馬に出世したことは事実。今年のジャパンダートダービー(G1)を勝ったダノンファラオを輩出するなど、今ブレイク中のアメリカンファラオから、今度は芝の大物が誕生したのかもしれない。
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