
JRA“12冠ベビー”のダート「覚醒」は必然!? レパードS(G3)ラインベックが3歳ダートの主役に躍り出るか
9日(日)の新潟メインレースは、3歳ダート重賞のレパードS(G3)が行われる。父ディープインパクト、母アパパネの“12冠ベビー”、ラインベック(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)がダート転向後2戦目を迎える。
ラインベックはその血統背景もあって、デビューから当然のように芝を使われてきた。昨夏の新馬戦と中京2歳S(OP)を連勝。年末にはホープフルS(G1)で4着に入り、アパパネの仔としては、初めてクラシックの舞台に立った。
その皐月賞(G1)で15着に敗れると、陣営はNHKマイルC(G1)に挑戦。ここでも8着に敗れると、ダート路線へと矛先を向けた。
初ダートとなった前走の西脇特別(2勝クラス)では、鞍上に初コンビの川田将雅騎手を据え、好スタートからハナを切ると、絶妙なペースをつくり出した。直線では後続を突き放し、ダートで一発回答。主役の1頭としてレパードSを迎える。
父母あわせて芝G1・12勝という血統から、ダートでの勝利に驚いたファンも多かっただろう。実際、全兄の2頭(モクレレとジナンボー)は一度もダートを使われておらず、ダート適性の評価はなかなかしづらかったはずだ。
しかしラインベックの血統表を見ると、母系には米国のダートで活躍した快速馬たちの名前が目立つ。
「牝馬三冠を達成した母のアパパネは、もちろんダートで走ることはありませんでした。その父キングカメハメハは芝ダート兼用の種牡馬として知られ、ホッコータルマエ、ベルシャザール、チュウワウィザードなど11頭がJRAのダート重賞を制覇しています。母父としても武蔵野S勝ちのタガノトネールを輩出しました。
ラインベックの祖母ソルティビッド(アパパネの母)は現役時代にダートで1勝し、その父ソルトレイク(アパパネの母父)は現役時代にアメリカでダートの短距離を中心に走り、21戦7勝。G1は、1991年のホープフルS(ダート1300m)勝ちがあり、種牡馬としても一定の成功を収めました。
さらに1代さかのぼると母母母父にはスペクタキュラービッドという馬がいます。日本では無名ですがアメリカで30戦26勝という驚異的な成績を残した名馬です。ケンタッキーダービーとプリークネスSの米2冠をはじめ、G1勝ちは実に『13』にも上ります。種牡馬としては失敗に終わりましたが、40年以上の時を経て、日本の地でダートの怪物が生まれるかもしれませんね」(競馬誌ライター)
いきなりのダート転向で結果を残したラインベック。その母系から、ダートでの覚醒は驚くことではなかった可能性もある。2連勝で混戦の3歳ダート界の主役候補に躍り出ることはできるか。
PICK UP
Ranking
17:30更新アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
武幸四郎騎手に横山典弘騎手が「絶叫」!? 武豊騎手が明かしたアノ復活劇でのエピソードに見る、弟のキャラクター
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 武豊を「激怒」させた地方騎手が心中を吐露……交流G1完全制覇を阻まれた「疑惑」のJBCレディスクラシック(G1)を振り返る
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 【ホープフルS】“クロワデュノールなんて目じゃない!”今年最後のG1!冬の中山で走る穴馬の法則、名門調教師絶賛の穴馬!