
JRA 何故「幻のスプリント王」クリノガウディーはマイル重賞・関屋記念(G3)に戻ったのか? 前走1番人気12着大敗で見えた高松宮記念(G1)1位入線の「理由」
今週16日に新潟競馬場で行なわれるマイル重賞・関屋記念(G3)にクリノガウディー(牡4歳、藤沢則雄厩舎)が出走登録してきたことが話題になっている。
クリノガウディーは、春の高松宮記念(G1)で4着降着だったが1位に入線しており、初の1200m戦でいきなり高いスプリント能力を見せた。
だが陣営は今回、元々実績のあったマイル重賞を選択。前走のCBC賞(G3)では12着大敗と1番人気を裏切ったが、58kgの酷量に加えスタートが決まらなかったこともあった。
だが実は、本馬が1位入線を果たした高松宮記念を改めて振り返ってみると、ある傾向が浮かび上がってくる。
高松宮記念は前半3ハロン34秒2、後半3ハロン34秒5と、重馬場にしては前・後半ともかなり速いラップで進み、短距離王決定戦に相応しい、非常にタフで厳しいレースであった。
「高松宮記念の順位を確認すると、2着グランアレグリアは、この後安田記念(G1)を制覇するなど一流のマイラーです。3着ダイアトニックは芝1400m重賞の勝ち馬で、その年の1月にマイルの京都金杯(G3)2着がありました。6着グルーヴィットもマイル重賞の勝ち馬です。
つまり、今年の高松宮記念は非常にタフなレースになった分、持ち前のスピードよりも、1400m以上のレースで高いパフォーマンスを発揮できるスタミナがモノを言った可能性があります」(競馬誌ライター)
確かに、クリノガウディーもマイル重賞で実績がある。特に朝日杯FS(G1)以降、馬券になったのは左回りのマイル重賞だけであり、他にも富士S(G3)で4着など、明らかに左回りのマイルに良績が集中している。
陣営がスプリンターズS(G1)ではなく、高松宮記念を使ったのも左回りに高い適性を感じていたからに他ならない。
クリノガウディー自身もラスト33秒8の脚を繰り出して1位に入線している。かなりタフで厳しいレースであった。そういった点で、左回りのマイル戦で行われる今回の関屋記念は、クリノガウディーにとってベストの条件と言えるだろう。
前回こそハンデ戦で58kgを背負った本馬だが、別定の関屋記念なら56kgで出走できる。ここを勝ってマイル適性を証明し、念願のG1制覇へ近づくことができるのかどうか……非常に楽しみな一戦である。
PICK UP
Ranking
17:30更新引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRAヴィクトリアマイル(G1)至高の”1000円”勝負!現場ネタが導く「アノ伏兵」が波乱を!?
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
関連記事
新潟マイル「3戦3勝」アストラエンブレムが7歳で重賞初V狙う! 鞍上は「福永・蛯名」超え4勝“不惑”迎えたあの男【関屋記念(G3)展望】
JRA福永祐一「2020新潟マイル」4戦4勝で無双状態!? 来週、関屋記念(G3)へ「あの女傑」に大チャンス!
JRA CBC賞(G3)アウィルアウェイに“致命的”材料発覚!? あのダークホースに激走気配……信頼度抜群「裏ネタ」から浮上したのは……
JRA CBC賞(G3)ハンデ重賞「選択ミス」の声を吹き飛ばす「降着」リベンジ!? クリノガウディーを強力後押しする“前例”あり
JRA新馬勝ちのみで「G1馬扱い」に陣営も嘆き節!? 物議を醸した「アノ馬」のトップハンデは大誤算か……