
JRA「コントレイルにも一矢報いる」名手R.ムーアも認めた若手騎手が「自信満々」!? 3冠阻止へ札幌記念(G2)は負けられない戦い
真夏のスーパーG2、札幌記念が23日、札幌競馬場で行われる。注目は何といってもG1・3勝の実績を誇るラッキーライラックだろう。しかし、初の洋芝に加え、秋の大一番を見据えた状態で出走してくれば他馬にもチャンスが出てくるはずだ。
そこで浮上するのが洋芝巧者の2頭。洋芝で5 戦4勝のポンデザールと、3戦2勝、2着1回のブラックホール(牡3歳、美浦・相沢郁厩舎)だ。特に札幌の舞台で重賞制覇の経験がある後者に食指が動く。
ブラックホールは、1年前の札幌2歳S(G3)で、道中は後方に待機。直線で大外に持ち出すとまとめて差し切る強い勝ち方を見せた。しかし、それ以降は、ホープフルS(G1)9着、弥生賞(G2)4着、皐月賞(G1)9着、ダービー(G1)7着と不本意な成績が続き、古馬とはこれが初対戦。洋芝実績以外は強調材料に乏しいのが正直なところだろう。
しかし、今回でデビューから8戦連続の騎乗となる石川裕紀人騎手は、『netkeiba.com』の連載インタビューコラム『今週のFace』で自信満々のコメントを残している。詳細は本サイトを確認いただきたいのだが、次にように語っている。
「(菊花賞は)間違いなくクラシック三冠では1番合っている舞台だと思いますから。京都の3000メートルならば、あのコントレイルにも一矢報いることができるんじゃないかなって――。(中略)菊花賞でもコンビを組ませてもらうためにも、この札幌記念は大切なレースだと思っています」
今年がデビュー7年目の石川騎手。来月に25歳の誕生日を迎え、若手の有望株といわれる時期は過ぎようとしている。実際に今年はここまで9勝と大不振。デビューした2014年から12勝→40勝→43勝と順調に勝ち鞍を増やしていたが、17年夏の落馬負傷後はやや低迷。昨年は重賞2勝を含む28勝と盛り返したかに見えたが、今年に入ってから長く不調が続く。
そんな状況でも強気の発言があったのは自信の表れだろう。
「それなりに自信がないと、無敗で二冠を達成したコントレイルの名前を出すことはしないでしょう。菊花賞(G1)は、ブラックホールの父ゴールドシップが圧勝した舞台ということもあって、間違いなく一発を狙っているはずです。しかし、まずは札幌記念でしっかり結果を出してこそ。古馬相手にどんな騎乗をしてくれるのか今から楽しみです」(競馬誌ライター)
その石川騎手に対する評価だが、以前からその騎乗技術は他のジョッキーからも高く評価されている。
「石川騎手の騎乗技術は多くの関係者も認めるところ。M.デムーロ騎手、C.ルメール騎手の2人もその騎乗技術の高さを絶賛していました。また(石川騎手)自身が憧れの存在だとして語る世界的名手R.ムーア騎手も、武豊騎手、秋山真一郎騎手らと並んで石川騎手を評価しているようです」(競馬誌ライター)
ムーア騎手らの評価が間違いでなかったことを証明するため、そしてブラックホールの真の実力を証明するためにも、1年前に躍動した札幌の舞台で最高の結果を残したいところだ。そうすれば声高に「打倒コントレイル」を叫べるようになるはずだ。
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