
JRA新潟2歳S(G3)人気の盲点となるアノ馬が距離延長にも確かな手応え! 高配当呼ぶ”青い鳥”見つかった!?
30日、新潟競馬場では夏の2歳マイルチャンプを決める新潟2歳S(G3)が開催される。過去、このレースを優勝した馬からは18年ケイデンスコール、15年ロードクエストがいずれもNHKマイルC(G1)を2着と好走している。
開催時期は8月と早いが、単なる早熟馬の集まりという訳でもない。
13年の勝ち馬ハープスターをはじめ、2着のイスラボニータ、11年2着ジャスタウェイが後のG1馬となったように、スピードだけで押し切れないマイルの距離と、新潟の長い直線を勝ち切れる底力を求められるレースだ。
今年はディープインパクト産駒シュヴァリエローズとキズナ産駒フラーズダルムに人気が集まりそうだが、人気の盲点となりそうなのがブルーバード(牝2、美浦・中舘英二厩舎)だ。
血統的に父リーチザクラウンは地味かもしれない。だが、現役時代は後のG1馬が3頭揃った伝説の新馬戦でアンライバルドの2着に敗れたものの、3着ブエナビスタに先着。翌年の日本ダービー(G1)でもロジユニヴァースの2着に入った。気性的な難しさもあって、馬名のようにG1には手が届かなかったが、記録よりも記憶に残る1頭だっただろう。
そんな父の血を継ぐブルーバードは新馬戦とダリア賞を連勝。しかも、2戦とも致命的とも思える展開から逆転する味のあるレース内容だった。馬体重410キロ台と小柄な牝馬に似合わないパワーとセンスを兼ね備えている可能性が高いのだ。
素質の片鱗は既に新馬戦(芝・1200m)から見えていた。このときの福島競馬場は雨の影響から時計を要する力のいる馬場だった。スプリント戦で出遅れる不利がありながらも、完全に勝ちパターンで抜け出した1番人気馬を後方から外を回す競馬で差し切った。レースの上がりを0秒8も上回ったのは夏の福島開催で古馬を含めてもこのレースのみだ。
これにはコンビを組んだ柴田大知騎手も「スタートは今一つでしたが、最後は弾けてくれました。この先が楽しみです」と褒めつつも「距離はギリギリ、マイルまでもてば」と距離延長を懸念するコメントを残している。
次走で陣営が試したのは勿論、距離延長である。200m伸ばした新潟のダリア賞(OP・芝1400m)を選択した。このレースには新馬戦を4馬身差で圧勝したジャカランダレーン、ドゥラメンテ産駒アルコルターレの一致打ちの下馬評で、ブルーバードは2頭から大きく離された5番人気の評価に過ぎなかった。
だが、ここでもブルーバードは最高のパフォーマンスで陣営の期待に応えた。スタートは一息ながら後方3番手を追走して断然人気のジャカランダレーンを前に見る形。直線に入って先に動いたジャカランダレーン目掛けて追い出すも、外にいたユイノチャッキーに押し込められるような格好。苦しい展開になりながらも、一瞬の隙を見逃さずに外に進路を確保すると一気に突き抜けた。
この勝利によって柴田大騎手の感触にも変化があった。レース後に「距離は1600mぐらいまでなら。道悪馬場も大丈夫でした」とコメント。マイルでも対応可能な手応えを掴んだようだ。
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