JRA「福永専用機」にも鞍上問題発生か!? グランアレグリア、タワーオブロンドンが直行するスプリンターズS(G1)でアノ馬の動向に陣営もハラハラ
昨年のスプリンターズS(G1)で4着のミスターメロディ(牡5、栗東・藤原英昭厩舎)は、福永祐一騎手とのコンビでセントウルS(G2)に向かうことが分かった。
6月に行われた安田記念(G1)では12番人気で11着と敗れたが、昨年の高松宮記念(G1)を優勝したG1馬の底力は侮れない。また、セントウルSは阪神競馬場で開催される前哨戦だが、今年は中京競馬場での変則開催となることも歓迎材料だ。G1勝ちしたコースと同じ舞台で行われるだけに、高松宮記念馬の復活に期待がかかる。
その一方、福永騎手とミスターメロディの動向にハラハラしていると見られているのが、レッドアンシェル陣営だろう。先週の北九州記念(G3)を福永騎手とのコンビでモズスーパーフレアを破って優勝し、中山競馬場で10月4日に行われるスプリンターズSへの直行を表明したばかりである。
レッドアンシェルが、昨年のCBC賞(G3)優勝以来となる待望の重賞2勝目を手に入れることが出来たのは、ブリンカー効果が大きかった。福永騎手が陣営に提案したブリンカーの装着により、レースでの集中力が増したことが、好走へと繋がったと陣営も認めている。
また、レッドアンシェルは【6-2-5-6】の成績だが、この6勝すべてが福永騎手とのコンビによるものだ。これほどまで好相性ということは、もはや「福永専用機」といっても過言ではないだろう。
6歳という年齢的にも残された競走生活はそれほど長くはないかもしれない。前哨戦で昨年のスプリンターズSの2着馬であるモズスーパーフレアを破ったこのタイミングでの参戦は、G1奪取に絶好のチャンスとなる。
安田記念では福永騎手がインディチャンプに騎乗したため、ミスターメロディは北村友一騎手が手綱を執った。セントウルSで福永騎手が再び騎乗するということは、コンビ復活の可能性も十分に考えられる。
「前哨戦で2頭ともコンビを組む福永騎手としても悩ましい選択となりそうです。ミスターメロディにとっても、マイルの安田記念は、距離が長かったでしょうから凡走は度外視してもいいかもしれません。復活をアピールするには、適距離に戻るセントウルSは最高の舞台でしょう。
対するレッドアンシェルはすでに結果を出しているため、福永騎手の返答を待つ感じです。勢いのある前哨戦勝ち馬を選ぶか、それともG1馬の実績を取るかは難しい選択になりますね。どちらを選ぶかはセントウルSの結果次第で決まりそうです」(競馬記者)
鞍上問題といえば、先日もグランアレグリアとタワーオブロンドンの主戦を務めていたC.ルメール騎手が、スプリンターズSでどちらに騎乗するのかにも注目が集まっている。
同じ局面に遭遇したのは、福永騎手が現在好調であることに他ならない。
今年のスプリンターズSを占う意味でも、9月13日のセントウルSは注目のレースとなりそうだ。
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