JRAルメール「3歳無冠」濃厚で来年は苦戦必至!? アーモンドアイ引退後のリーディングに暗雲
9月6日現在、ここまで132勝を挙げてJRAリーディングの首位に立っているのはC.ルメール騎手。これに続くのが12勝差の120勝で2位の川田将雅騎手だが、このままルメール騎手のリーディングがほぼ決まりそうな雰囲気である。
今週からは秋競馬が始まり、大きなレースが控えていることを考慮すると、重賞で勝負弱さを露呈している川田騎手が逆転する見込みはかなり薄いだろう。2017年から続いている連続リーディングジョッキーの称号は今年もルメール騎手が手にしそうだ。
だが、圧倒的な馬質で他騎手を凌駕しているルメール騎手も、来年のリーディング争いは思わぬ苦戦をするかもしれない。
今年の開催も約3分の2を終え、重賞戦線でも3歳馬と古馬の対決が本格化する時期に入るだけに、ここでの結果が来年の重賞戦線でもそのまま直結してくる。リーディングを争う騎手にとっては有力な3歳馬の確保が急務となるが、ルメール騎手は3歳馬にこれといったお手馬がいないのである。
春のクラシックでは皐月賞(G1)をサトノフラッグ、日本ダービー(G1)をワーケア、桜花賞(G1)、オークス(G1)をサンクテュエールとのコンビで挑んだものの、いずれも馬券圏外に敗れた。また、NHKマイルC(G1)ではサトノインプレッサの先約があった武豊騎手から強奪するような格好でレシステンシアに騎乗するも、ラウダシオンの2着と惜敗している。
先日、行われた新潟記念(G3)でもワーケアとのコンビで1番人気に支持されたが10着と、大きく人気を裏切った。3歳馬の世代レベルに疑問が残るとはいえ、物足りない結果に終わったといえるだろう。
これから秋華賞(G1)、菊花賞(G1)を見据えたトライアルレースが控えているが、サンクテュエールの動向は不鮮明、まだ秋華賞のパートナーも不明である。牡馬にしても菊花賞でコンビを組む馬の確保には至っていない。
「春2冠の内容からもコントレイル、デアリングタクトの力が抜けている印象です。順調ならいずれも3冠達成が濃厚でしょう。ですが、ルメール騎手に3歳の有力馬がいないことも確かです。
深刻なのは、年内での引退が確定しているアーモンドアイがいなくなってからの来年ですね。グランアレグリアは池添騎手からルメール騎手に戻って来ましたが、短距離路線が濃厚ですから中長距離の王道路線が手薄になりそうです」(競馬記者)
また、札幌リーディングこそ取れたとはいえ、人気馬での取りこぼしが目立った。
夏競馬の2歳戦でトップの勝ち鞍をあげ、サマージョッキーズシリーズ王者となった福永祐一騎手はコントレイルで3冠に挑む。
これに対し、ルメール騎手は2歳馬、3歳馬ともにこれといった有力馬がおらず、もうひとつ波に乗り切れていないだけに、アーモンドアイが引退後の来年は劣勢に立たされそうだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
- 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
- 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
- 「うまく力を出せた」2年目女性騎手が2ヶ月ぶり白星! 「負担重量の注意義務」を怠り戒告処分も…翌日1Rで名誉挽回の好騎乗
- 【宝塚記念】今年のグランプリは「超ハイレベル」の一戦?リバティアイランド、ドウデュースら「最強メンバー」が激突も
- 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
- 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
- 【日本ダービー】「芝未勝利馬」の参戦視野に懐疑的な声? 無傷の4連勝でダービー挑戦も「シンガリ」に敗れたサクセスブロッケンの記憶
関連記事
元JRA安藤勝己「3歳牡馬はレベルが怪しい」ワーケア凡走にルメールも「どうしてかわかりません」 コントレイル、サリオス以外は過大評価!?
JRA「夏男」福永祐一がC.ルメール、川田将雅を圧倒の快進撃! “福永時代”到来を予感させるある条件とは
JRAからやけっぱち有力騎手に“喝”!? 武豊、C.ルメール「全敗」の裏で恩恵に預かった騎手や藤田伸二氏から苦言を呈されたあの騎手!! ファンも声を挙げたタワーオブロンドンの鞍上騒動【週末GJ人気記事総まとめ】
JRA新潟記念(G3)ワーケアの「取捨」はこのレース次第!? C.ルメールが手綱を取るアノ馬が明暗を分けるか
JRAグランアレグリア「復縁」ルメールとスプリンターズS(G1)へ! 「じゃない方」タワーオブロンドンの鞍上候補にまさかのアノ人も?