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JRA福永祐一「落馬寸前」の悪夢を払拭できるか!? ローズS(G2)「大器」リリーピュアハートが“明確なビジョン”の延長戦に挑む

JRA福永祐一「落馬寸前」の悪夢を払拭できるか!? ローズS(G2)「大器」リリーピュアハートが明確なビジョンの延長戦に挑むの画像1

 20日、中京競馬場でローズS(G2)が開催される。3着馬までに秋華賞(G1)の優先出走権が与えられるトライアルレースに19頭が登録しており、フルゲートでの戦いとなりそうだ。

 当初、無敗の2冠馬デアリングタクトが出走を予定していたが、秋華賞への直行を表明。3冠阻止を目論む出走馬にとって、ここは負けられない戦いとなりそうだ。

 その中でも、注目したい1頭がリリーピュアハート(牝3歳、栗東・藤原英昭厩舎)だ。

 デビュー3戦目に東京芝2400mのゆりかもめ賞(1勝クラス)を制したリリーピュアハート。牡馬相手にオークス(G1)と同じ条件のレースを制したことで注目を集めた。賞金加算をしてオークス出走を確実なものにしようと、次走は忘れな草賞(L)に出走。だが、道悪に泣いて3着に敗れ、大一番の出走は抽選次第となった。

 それでも、リリーピュアハートは無事に抽選を突破してオークスの出走が叶った。しかし、スタートで大きく躓き、鞍上の福永祐一騎手が振り落とされそうになるアクシデントが発生。この出遅れが響いて、予想外の後方からのレースとなり9着に惨敗した。

 福永騎手は「スタートで大きく躓いてしまいました。今日のレースはそれが全てです」と、落馬寸前になった躓きを敗因に挙げた。

「リリーピュアハートがゆりかもめ賞を勝った時に、福永騎手は『明確なビジョンが見えた』とオークスを意識するコメントをしました。当時、福永騎手のお手馬に同厩のミヤマザクラもいましたが、オークスで抽選対象のリリーピュアハートを選択したのは期待の表われだったはずです。しかし、レースは不完全燃焼に終わったので、秋は挽回したいところですね」(競馬記者)

 現在の福永騎手の充実ぶりもリリーピュアハートの後押しとなるだろう。自身はジョッキーズシリーズを優勝。サマー2000シリーズを優勝したブラヴァス、サマースプリントシリーズを優勝したレッドアンシェルも、同騎手の手綱によるものだ。この夏、一番調子が良かった騎手である。

 また、今年のローズSが阪神競馬場ではなく、中京競馬場であることもプラス材料になる。例年なら阪神で開催される同レースで、福永騎手は過去10年で[0-1-1-7]と成績が奮わない。しかし、中京芝コースの成績は勝率20.8%、連対率36.1%、複勝率47.5%の好成績を残しているのだ。

 前走はスタートの躓きに泣いたリリーピュアハートだが、今回は”好条件”が後押ししてくれそうだ。デアリングタクトに待ったをかける存在になれるか、ローズSの走りに注目したい。

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