JRA【神戸新聞杯(G2)展望】無敗2冠馬コントレイルが登場!福永祐一が挙げた唯一の「課題」とは……対抗格に浮上するのは春のクラシック未出走組?
27日(日)、今年は中京競馬場の2200mを舞台に菊花賞(G1)トライアルの神戸新聞杯(G2)が行われる。
もちろん注目は無敗でのクラシック3冠を狙うコントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。無敗の3冠馬誕生なら父ディープインパクト以来、15年ぶり。その父もこの神戸新聞杯をステップに3冠ロードを突き進んだ。
16日(水)の1週前追い切りは、福永祐一騎手を背に栗東CWコースで6ハロン81秒2-ラスト12秒3の好時計をマーク。3頭併せの真ん中に進路をとると、終始楽な手応えで重賞勝ち馬のステイフーリッシュらを突き放した。
追い切り後、福永騎手は「今日は(抜け出してから)ソラを使って、遊ぶ面を見せた。それ以外は言うことがなかった」と敢えて課題も挙げたが、まだ伸びしろがある証拠だろう。
「(1週前追い切りの)パワフルな脚色には、ひと夏を越えての成長を感じさせました。確かにソラを使った素振りを見せましたが、まだ1週前ですし、心配する必要はないと思います。前哨戦は、たとえ“遊ぶ面”を見せたとしても圧勝が期待されます」(競馬記者)
無敗の3冠達成に向けて、ここはあくまでも通過点。テーマは「勝つかどうか」ではなく、「どういう勝ち方をするか」になるだろう。
コントレイルを脅かす最有力候補がヴェルトライゼンデ(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。前走の日本ダービー(G1)では、10番人気ながら3着に好走。しかしコントレイルには0秒8差つけられる完敗だった。
レース後には全治3か月の骨折が判明すると、秋の始動戦として予定していたセントライト記念(G2)を熱発で回避。やや順調さに欠ける点は不安である。
ヴェルトライゼンデと同じく春のクラシック2戦に出走したマイラプソディ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)も再びコントレイルに挑む。
マイラプソディはデビュー3連勝後、共同通信杯(G3)で4着に敗れると、皐月賞(G1)は13着、ダービーでも9着と不本意な成績で春シーズンを終えた。今回は武豊騎手に手綱が戻り、早熟説を払拭できるか、試金石の一戦となりそうだ。
ヴェルトライゼンデとマイラプソディはコントレイルとの勝負付けが済んでいるが、未対戦の3頭の名前も挙げておきたい。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
JRA川田将雅「屈辱」“最下位”掲示板確保…‥野路菊S(OP)単勝2.2倍ダノンシュネラ騎乗も、松山弘平の「作戦」に沈む
JRA武豊「硬いわけではなくて、走りやすい」は本当だった!? レコード連発の中京馬場と「クッション値」が導き出した答えとは
JRA福永祐一「期待通り」ディープインパクト産駒レッドベルオーブ「超速レコード」で圧勝! ダービー馬コントレイルに通ずる血統はクラシックへの布石か
JRA白毛初芝重賞勝ち馬ソダシはアルテミスS(G3)へ! リスグラシュー、ラッキーライラックらを輩出した「登竜門」にシラユキヒメ一族の俊英がチャレンジ!!
JRA川田将雅「落馬」も福永祐一タイセイアゲイン8馬身差圧勝!「これだけの脚を使える馬は、なかなかいない」ダート界に「超大物」登場の予感