真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.04.06 12:15

今年の桜花賞を「三強対決」だけと思うなかれ!名手の思わぬ機転で「変身」を遂げた馬による大反撃も……
編集部
1999年の札幌記念(G2)でのことだ。春の天皇賞(G1)でライバルのスペシャルウィークに完敗した二冠馬セイウンスカイと横山典弘騎手は、逃げ馬としての限界を感じていた。
そこで札幌記念では、デビューしてから一貫して逃げ続けていた戦法を捨てて差し馬に変身。中団で折り合うと、早め進出の競馬から見事に押し切って復活を遂げた。
さらには、ステイヤーズS(G2)2勝や宝塚記念(G1)3着など活躍した逃げ馬ホットシークレットが、2001年の目黒記念(G2)において柴田善臣騎手の判断で差す競馬を試みている。それまで自慢のスタミナを活かし逃げに逃げまくっていたホットシークレットが、中団で脚を溜めている姿にはスタンドからもどよめきが起きたほどだ。
イメージにそぐわない走りに誰もが「無理だろう」と思ったかもしれないが、最後の直線に入ると、メンバー最速の末脚で3馬身以上の差をつけて圧勝。スタミナだけでなく、スピードもあることを見せつけたレースだった。
これらはあくまで有名な例を取り上げたに過ぎないが、こんな”珍現象”に今年の桜花賞が名を連ねても、何ら不思議ないのが競馬だ。
もしかしたら、シンハライトやジュエラーが逃げるメジャーエンブレムを先行策で徹底マークするかもしれないし、逆に末脚を警戒したメジャーエンブレムが中団で脚を溜める展開だってあるかもしれない。
そして何よりも、今は目立たない”脇役”に徹しているその他の出走馬たちが、本番で思わぬ波乱を引き起こす要因になるかもしれない。誰もが「勝ちたい」と強く願うからこそ、何が起こってもおかしくないのがG1だ。
その上で、我々が”確信”していることは「今年も桜花賞から目が離せない」ということだけであろう。
PICK UP
Ranking
5:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは