GJ > 競馬ニュース > 「トウカイスバル」の“ややこしい”伝説  > 2ページ目
NEW

JRA「幻」の父コントレイル×母コントレイル!? 武豊も騎乗したトウカイテイオーの兄「トウカイスバル」の“ややこしい”伝説

【この記事のキーワード】,

 1989年にデビューした初代トウカイスバル(父ニホンピロウイナー)は、名牝トウカイナチュラルの初仔だった。つまりは、あのトウカイテイオーの兄である。デビュー戦の鞍上は武豊騎手が務め、1番人気に支持されたものの2着に敗れている。

 結局、JRAで5勝を上げた後、地方へ移籍したトウカイスバル。引退したのは弟トウカイテイオーが奇跡の有馬記念(G1)制覇でラストランを飾った1993年から3年後の1996年。当時10歳と、タフに走り続けた。

 その7年後に産声を上げたのが、2代目トウカイスバル(父デザートキング)である。

 1番人気に支持された初代とは異なり、デビュー戦から単勝153.3倍だった2代目は残念ながら3戦してあっさりと引退している。ここまでは、ある意味よくある話だ。

 しかし、2代目トウカイスバルの母はトウカイローマン。武豊騎手に重賞初制覇をプレゼントした名牝として有名だが、実は初代の母トウカイナチュラルと姉妹だというから、いよいよ話はややこしくなる。つまり、初代と2代目は同名にも関わらず従弟なのだ。

「JRAの規定では基本的に登録抹消から5年経っていれば、改めて同名を使用することができます。しかし、同馬主さんの同名馬は珍しい。トウカイ軍団のオーナーは内村正則さんですが、『スバル』に強い拘りがあったのでしょうか……」(同)

 ちなみに日本・世界に限らず、競馬史に残るような有名馬の馬名は再使用が禁止されているが、2006年に米国のケンタッキーダービー(G1)を制したバルバロ(Barbaro)が活躍した同時期に、日本でも同名の競走馬が走っているケースがあった。

 ただこの場合は、米国のバルバロも、日本のバルバロも同じ2003年産まれ。つまりは米国のバルバロが競馬史にその名を刻む前に馬名登録されたので、“ギリギリセーフ”という非常に珍しいパターンだった。

 残念ながら、3代目コントレイルが誕生することはもうないだろうが、果たして今後どのような同名馬が誕生するのか。密かなお気に入りながら成功できなかった馬が、数年後に別馬になってターフを賑わすことがあるかもしれない。

JRA「幻」の父コントレイル×母コントレイル!? 武豊も騎乗したトウカイテイオーの兄「トウカイスバル」の“ややこしい”伝説のページです。GJは、競馬、, の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  2. 府中の大ケヤキ、実は「偽名」だった!? 伐採試みた作業員が死亡、サイレンススズカも散った「魔の第3コーナー」の怪、ダービーが行われる東京競馬場の都市伝説に迫る
  3. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  4. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  5. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  6. 武幸四郎騎手に横山典弘騎手が「絶叫」!? 武豊騎手が明かしたアノ復活劇でのエピソードに見る、弟のキャラクター
  7. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  8. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  9. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
  10. JRA最高獲得賞金・テイエムオペラオー「行方不明」の実態。DQNファンの度重なる”異常行動”にゴールドシップやオグリキャップなど被害続々……