元JRA安藤勝己氏「同世代の牡馬では力が違う」コントレイルの無敗三冠へ太鼓判! 神戸新聞杯(G2)「包囲網」も福永祐一“神騎乗”で一蹴!

27日、中京競馬場で行われた神戸新聞杯(G2)は、1番人気のコントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)が優勝。単勝1.1倍の断然人気に応え、史上3頭目となる無敗三冠に王手を掛けた。
「強いコントレイルをお見せすることができてよかったです」
クラシック最終章へ、主役が揺るぎない強さを見せつけた。18頭立てで行われた芝2200mのレース。好スタートを決めたコントレイルだったが、「次走」を見据える鞍上の福永祐一騎手は前に行かず、あえて下げて中団から。1枠2番という内枠からのスタートだったこともあって、勝負所で抜け出せるように外へ外へ馬を持ち出そうとしている。
しかし、騎乗しているのは単勝1.1倍の大本命馬。レース後、福永騎手が「本当はもっと早く進路を確保した状況ではあったんですけど、流れの中で進路を探しながら。『慌てない』ってことだけは肝に銘じて乗ってました」と振り返った通り、ライバルたちも自由にさせまいと周囲を取り囲む。馬群のちょうど真ん中という位置で1、2コーナーを迎えることとなった。
パンサラッサが引っ張る流れは1000m通過が59.9秒だったが、高速馬場の中京を考慮すれば、決して速いペースではない。馬群はコントレイルを取り囲むように一塊のままで、「コントレイルは依然馬群の中」という実況と共に最後の直線へ入った。
「戦前から『難しいレースになるな』と思っていました。内枠が当たったということで、いかに進路を見つけてストレスなく走り切ることが課題だったんですけど、やっぱり難しいレースになりました」
まさに一瞬のスキだった。各馬が追い出しに入った瞬間、わずかに開いた隙間を福永騎手は見逃さなかった。進路を確保し、軽くゴーサインを出すとあっという間に馬込から抜け出すコントレイル。最後はダービー3着馬のヴェルトライゼンデが猛然と追い込んだが、2馬身差に迫るのがやっとだった。
「周りの馬からもコントレイルを自由にさせないという意思は感じられましたし、最後の直線入り口では一瞬、嫌な予感もしたんですが、福永騎手は最後まで冷静でしたね。
パフォーマンスに関しては、まさに感服です。同世代では一枚も二枚も上手と言わざるを得ないでしょう。本番の菊花賞(G1)でも、今日のような圧倒的な人気を集めることは間違いないと思います」(競馬記者)
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