
凱旋門賞(G1)「引退撤回」はエネイブルだけじゃない! JRAディアドラ「異色の経歴」新パートナーが下剋上の起爆剤か
4日、フランスのパリロンシャン競馬場で世界最高峰のレース・凱旋門賞(G1)が開催される。日本でも馬券発売がされるため、多くのファンが熱い視線を注ぐことになりそうだ。
日本のジョッキーからは武豊騎手がアイルランド調教馬ジャパンで参戦を予定している。そして日本馬から唯一出走するのが、ディアドラ(牝6歳、栗東・橋田満厩舎)だ。
昨年3月に出走したドバイターフ(G1)後、イギリスのニューマーケットを拠点に構えるディアドラ。香港、サウジアラビアなど、世界中のレースを転戦し、日本馬という枠にとらわれない存在となっている。昨年はナッソーS(G1)を制し、日本馬として19年ぶりのイギリスG1制覇という快挙を達成した。
だが、今年初戦のモハメドユスフナギモーターズCを2着に敗れ、エクリプスS(G1)で5着、前走のナッソーSは最下位の7着に惨敗。いい臨戦過程で凱旋門賞を迎えられるとは言い難いだろう。
昨年の凱旋門賞を2着に敗れ、「引退撤回」して史上初の3勝目を狙うエネイブルをはじめとした強力なライバルと比較すれば、ディアドラは伏兵の1頭にすぎない存在である。
さらに、ディアドラにとって不安材料となるのが、O.マーフィー騎手とのコンビ解消だ。
昨年のナッソーS以降、7戦すべてで手綱を取ってきたマーフィー騎手だが、欧州の移動制限や、カタールレーシングとの専属契約の関係で騎乗できないことになった。日本でもお馴染みの名手からの乗り替わりは歓迎できるものではないだろう。
しかし、新パートナーとなるJ. スペンサー騎手に大仕事をやってのける期待が持てそうだ。
日本ではあまり馴染みのないスペンサー騎手。これまでにジャパンC(G1)で4回、16年のワールドオールスタージョッキーズで計5回の来日をしている。だが、一度も馬券に絡んだことがないため、日本のファンに知られていないのは無理もないかもしれない。
ただ、そんなスペンサー騎手が輝かしく、異色の経歴を持っていることは覚えておいた方がよさそうだ。
PICK UP
Ranking
5:30更新「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
田辺裕信「2歳新馬」お断り!? 未だ騎乗ゼロに隠された真意
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
関連記事
JRAディープインパクト、オルフェーヴル、エルコンドルパサー……日本馬の「凱旋門賞」全挑戦史
JRAコントレイルなら凱旋門賞(G1)勝てる!? 海外でエネイブル以上の声も矢作師は「適性あると思わない」……夢実現の”カギ”となるのは
JRA武豊は「真っ向勝負」すら許されない!? 凱旋門賞(G1)悲願達成の障害は、エネイブルら「2強」以外に「世界の名門厩舎」A.オブライエンの“圧力”か
JRA武豊「必ず見返してやる」挫折から始まった凱旋門賞(G1)激闘史! 「今でも悔しさで目が覚める」ディープインパクトよりも世界の頂点に迫った「19年前」の記憶
JRA武豊の大親友が競馬史に残る「名場面」を演出!? 凱旋門賞(G1)にO.ペリエ参戦で、「4年前」の再現もあり得るか