
JRA武豊「隔離」で代打騎乗! 日本ダービー(G1)を制した「浜中俊×角居勝彦」で蘇る“奇跡”の共通点
11日、京都競馬場で行われる京都大賞典(G2)に、キセキ(牡6歳、栗東・角居勝彦厩舎)が出走を予定している。
近2走でキセキに騎乗していた武豊騎手であったが、先日行われた凱旋門賞(G1)騎乗のため渡仏。帰国後は政府の要請で2週間の隔離期間が必要となる。
そこで、代打騎乗を任されたのが浜中俊騎手だ。
浜中騎手といえば、先週のシリウスS(G3)でメイショウワザシに騎乗。4コーナーで内側へ斜行した事により、17日から25日まで9日間(開催4日間)の騎乗停止処分が下っている。度重なる大舞台での審議……。すっかりダーティーなイメージを持たれている浜中騎手だけに、ここは汚名返上といきたいところだ。
そんな浜中騎手であるが、今回のキセキと同じ角居調教師とのコンビでは快挙も成し遂げている。ロジャーバローズと挑んだ、昨年の日本ダービー(G1)だ。
リオンリオンが引っ張ってハイペースとなった日本ダービー。ロジャーバローズで挑んだ浜中騎手は、それを見るように少し離れた2番手を追走した。
残り400mを切って早くも先頭に立ったのは「白、緑一本輪、白袖」の勝負服。ロジャーバローズだ。
3番手以降も少し離れていたが、直線では浜中騎手が後ろを待たずに追い出す肝の据わった騎乗。最後はダノンキングリーに追い詰められるも、そのまま押し切ってのゴール。12番人気の低評価を覆し、見事ダービージョッキーに輝いた。
あれから1年と4カ月が経ち騎乗するキセキは、不良馬場の菊花賞(G1)を制してから勝ち星がない。
G1でも善戦はするものの、天皇賞・秋(G1)3着、ジャパンC(G1)2着、大阪杯(G1)2着。そして、宝塚記念(G1)でも昨年、今年と連続の2着だ。菊花賞での栄光から、G1レースでの2着が4回。G1での勝利はおろか、G2でも勝利に届かないのだ。
そんなキセキの馬主、石川達絵氏の勝負服は「白、緑二本輪、白袖」。ロジャーバローズの馬主、猪熊広次氏の勝負服「白、緑一本輪、白袖」に緑一本輪を足した、非常に似たデザインとなっている。
ダービーでの勝利を思い出させる「白」と「緑」。
12番人気のロジャーバローズを勝利に導いたコンビであれば、何か“奇跡”を起こしそうな予感がする。
PICK UP
Ranking
11:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
関連記事
JRA武豊に「代打・浜中俊」キセキVS「コンビ結成後4連勝」キングオブコージ×横山典弘。改修前“最後のチャンス”に京都巧者が勢ぞろい!【京都大賞典(G2)展望】
JRAキセキ「痛恨」再教育は先延ばし!? 凱旋門賞(G1)武豊「迷いなく参戦」で京都大賞典(G2)”臨時講師”はあのダービージョッキー
JRAサートゥルナーリアVSアーモンドアイが今年の天皇賞・秋(G1)でも再現! 京都大賞典(G2)から参戦するアノ馬に一角崩しの期待
JRAシリウスS(G3)浜中俊「またも斜行」で騎乗停止……「もういいでしょう」から3年、自身初のフェアプレー賞視野もご破算に
JRAキセキ「痛恨」再教育は先延ばし!? 凱旋門賞(G1)武豊「迷いなく参戦」で京都大賞典(G2)”臨時講師”はあのダービージョッキー