JRA秋華賞(G1)厳選!今週の「美味しい1頭」は“空気の読めない”アノ騎手が鞍上!? 負けたら「即終了」……コロガシ馬券で目指せ100万円!【秋のG1十二番勝負・第二戦】
それが今回の本命馬、クラヴァシュドール(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。母の父がジャイアンツコーズウェイなので、ストームキャット系にあたる。これは、昨年の2着馬で母の父がスキャットダディというカレンブーケドールと同じ系統。クラヴァシュドールの父がSS系のハーツクライというのも加点対象だ。
クラヴァシュドールの魅力は血統だけではない。その競走能力も確かだ。ここ2走は、オークス(G1)15着、ローズS(G2)は5着に敗れているが、1年前のサウジアラビアRC(G3)では“幻の無敗の2冠馬”サリオスと差のない競馬をしている。
調教パターンにも勝利を予感させるものがある。1週前に栗東芝コースで追い切ったクラヴァシュドール。これは唯一の勝ち鞍を挙げた新馬戦以来。2戦目以降の1週前はCWコースで追い切ることがほとんどだったが、ここで変更してきたことは見逃せない。
鞍上のM.デムーロ騎手にも期待したい。9月には、父ジョバンニさんが病気のため68歳で他界。コロナ禍の影響などもあって、イタリアへの帰国を断念したという経緯がある。リーディング争いの常連だったデムーロ騎手も昨年から騎乗馬の質が著しく低下。苦しい立場は変わらないが、亡き父にG1勝利をささげたいはず。弟のC.デムーロ騎手は、凱旋門賞を制し、一足先に天国の父に贈り物を届けた。今度は兄の番だ。
また、先週からJRAでは観客の入場も再開された。デムーロ騎手が本領を発揮するなら、観客が戻って最初のG1レースだろう。先週日曜日(11日)には、約5か月ぶりに一日3勝の固め打ちを見せ、風向きが変わったと捉えたい。
かつて武豊騎手が「空気の読めないイタリア人がいたもんで……」と悔しがったのは有名な話。デアリングタクトの無敗3冠を阻止するなら、デムーロ騎手をおいて他にはいない。
【本命】
クラヴァシュドール
【買い目】
単勝2600円
複勝10000円
(文=中川大河)
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