JRA菊花賞(G1)バビット「逃げ封印」で馬券圏濃厚!? ノースヒルズが送り込むアノ馬がコントレイル「3冠阻止」の後押しか

史上3頭目の無敗3冠馬誕生が期待される今年の菊花賞(G1)。展開のカギを握るのは、4連勝中の上がり馬、バビット(牡3歳、栗東・浜田多実雄厩舎)だ。
出走する18頭にとって未知の距離となるこのレース。注目されるのは、そのハナ争い。逃げ/先行で結果を出していたアンティシペイトが除外されたため、バビットとキメラヴェリテのどちらかがペースを握るとみられる。
22日に発表された枠順。バビットが6枠11番、キメラヴェリテは8枠17番に収まった。菊花賞が行われる京都3000mは、スタートしてすぐにコーナーがあるため、内枠が理想だったのは言うまでもない。ただし、枠にかかわらず、菊花賞はそう簡単に逃げ切れるようなレースではない。
1990年以降の過去30回で、逃げた馬は36頭に上る。その成績は「1-1-2-32」と逃げ馬には厳しいことが分かるだろう。唯一の逃げ切り勝ちを収めたのが1998年のセイウンスカイだった。
今年のバビットとキメラヴェリテは、これまで逃げて結果を残しており、お互いに単騎で逃げたいのが本音のはずだが……。
「逃げて重賞2連勝中のバビットに注目は集まっていますが、逃げるのはキメラヴェリテの方だと思います。同馬は、コントレイルと同じノースヒルズの生産馬。3冠を狙うコントレイルの強敵となり得るバビットを封じるためにも、玉砕覚悟でハナを奪いにいくということが考えられます。両陣営の中間のコメントなどからも、バビットの方は2番手に控える可能性が高いと思います。
バビットは昨年12月の未勝利戦を控える競馬で2着に入っています。それでも勝った馬とはアタマ差で、3着馬が秋華賞でも3着に入ったソフトフルートでした。自分のリズムを保つことができれば、逃げにこだわらなくても問題ないと思いますよ」(競馬誌ライター)
また、前走のセントライト記念(G2)で逃げ切ったバビットには、逆に「逃げないほうがいい」というデータも存在する。
ここでも1990年以降のデータを参考にすると、菊花賞の1つ前のレースで逃げた馬は45頭いた。その45頭の菊花賞での成績は「2-1-3-39」とやはり苦戦している。しかし、菊花賞でどのような戦法を取ったかによって運命は大きく変わる。
前走に続き、菊花賞でも逃げた場合は「1-0-1-11」で、複勝率は15.4%。ところが、前走逃げた馬が、菊花賞ではハナを譲り、先行策を取った場合は「1-1-1-3」。6頭のうち3頭が馬券に絡み、複勝率はなんと50.0%にも上る。しかし、中団/後方に控えた場合は「0-0-1-25」で複勝率は4.0%。前走逃げた馬が菊花賞で好走するには、「先行策」がベストということだ。
ちなみに菊花賞で先行して馬券に絡んだ3頭は、1992年のミホノブルボン(2着)、2010年のビッグウィーク(1着)、そして15年のリアファル(3着)だった。
バビット陣営は、キメラヴェリテの出走が分かった時点から控える競馬も想定して準備をしてきたはずだ。同型キメラヴェリテの存在がバビットを後押しすることになるかもしれない。
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