JRAコントレイル不在が「空き巣」のねらい目!? サトノフラッグが“不人気”G1でタイトル獲得に虎視眈々か
先週の菊花賞(G1)でコントレイルが無敗の3冠を達成。レース前に距離不安が囁かれていたが、能力の高さで距離延長をカバーする結果となった。
レース後、矢作芳人調教師は「今回の一戦は距離に尽きると思います」とコメント。アリストテレスにクビ差まで詰め寄られたのは、やはり3000mという長距離が堪えたということだろう。続けて「もうこの距離を使うことはないかな」と話しており、来年の天皇賞・春(G1)に出走する可能性はかなり低そうだ。
春の盾に3歳牡馬No.1が出走しないとなると、気になるのはNo.2の動向だ。
唯一負けた相手がコントレイルというサリオス。古馬初対戦となった毎日王冠(G2)を制し、能力の高さを証明した。だが、こちらも距離不安がつきまとう馬。陣営からは2000mでもやや長いという声が上がっており、次走はマイルCS(G1)か香港マイル(G1)を予定しているため、天皇賞・春に出走する可能性はまずなさそうだ。
現3歳世代の上位2頭が出走しないとなれば、天皇賞・春は他の馬にとってチャンスとなるだろう。
現在、長距離界はフィエールマン「1強」とも呼べる状況。だが、天皇賞・春を2連覇した最強ステイヤーも来年は6歳を迎えるため、必ずしも現役続行とは限らない。もし、引退となれば、より混迷を極めることになりそうだ。
そんな中、長距離界の頂点を狙うであろう1頭が浮上した。
28日、菊花賞で3着だったサトノフラッグ(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)が次走にステイヤーズS(G2)を視野に入れていることが明らかになった。
今年の弥生賞(G2)の勝ち馬で、皐月賞(G1)では2番人気に支持されたサトノフラッグ。だが、皐月賞で5着、日本ダービー(G1)で11着と、春のクラシックは結果を残すことができなかった。
そして迎えたクラシック最終戦の菊花賞。なんとか3着に入ったことで、地力の高さを証明するとともに長距離適性を示した。
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