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JRA武豊「泥酔したのはあのときが初めて」サイレンススズカ急逝「沈黙の日曜日」から22年……。11月1日の天皇賞・秋(G1)

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JRA武豊「泥酔したのはあのときが初めて」サイレンススズカ急逝「沈黙の日曜日」から22年……。11月1日の天皇賞・秋(G1)の画像1

 今年の天皇賞・秋(G1)は11月1日に行われる。

 これを聞いてサイレンススズカに想いをはせるファンは多いのではないだろうか。

 1997年2月、1番人気に支持されたデビュー戦を制したサイレンススズカ。2着に7馬身差をつける圧巻の走りに、サンデーサイレンス産駒の期待馬として注目を集めた。次走はクラシックの切符を狙い弥生賞(G2)に出走。キャリア1戦ながら、2番人気の支持を集めた。

 だが、サイレンススズカはスタート前に、ゲートの下に潜り込み、上村洋行騎手を振り落としてゲートから飛び出した。馬体検査を経て大外枠からの発走となったが、スタートで大きく出遅れてしまい、結果は8着。しかし、ゲートをくぐりながらも馬体に異常がなかった柔軟性、約10馬身差のビハインドがありながらも8着という結果は、能力の高さを感じされるものだった。

 その後は、プリンシパルS(OP)を制し、日本ダービー(G1)に出走するも9着。それから勝ちきれないレースが続いた。

 そんなサイレンススズカにとって転機となったのは、9戦目の香港国際C(G2)で武豊騎手とコンビ結成だ。

 以前からサイレンススズカの素質を見抜いていた武豊騎手は、同レースの鞍上が決まっていないことを知り、橋田満調教師に直談判。「ジョッキーは騎乗依頼を待つしかない」という自身のスタイルを崩してまで騎乗を熱望したことで、コンビ結成となった。

 結果は5着に敗れたが、このレースを通して武豊騎手は自身の見立てが間違っていないことを確信。また、橋田調教師に「この馬には押さえない競馬が向いている」と進言したことが、稀代の逃げ馬誕生のきっかけとなった。

 次走のバレンタインS(OP)を2着に4馬身差をつける逃げ切り勝ち。サイレンススズカのペースで逃げることがベストな騎乗であることが証明された。ここから武豊騎手とのコンビで連勝街道を突き進む。

 大差勝ちを飾った金鯱賞(G2)、初G1制覇となった宝塚記念(武豊騎手はエアグルーヴ騎乗のため、鞍上は南井克巳騎手)、エルコンドルパサーとグラスワンダーを退けた毎日王冠(G2)と、衝撃のスピードを武器に逃げ切り、勝ち星を積み重ねた。

 そして、迎えた天皇賞・秋。

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