JRA「青葉賞レコード」幻の日本ダービー候補オーソリティが復帰! 遅れてきた大物3歳が重賞3勝ユーキャンスマイルと激突!【アルゼンチン共和国杯(G2)展望】
8日(日)の東京メインでは、アルゼンチン共和国杯(G2)が開催される。過去にはこのレースをステップに、ジャパンカップ(G1)や有馬記念(G1)を制した馬もいる注目のハンデ重賞だ。
実績的に頭一つ抜けた存在なのが、2年前の菊花賞(G1)で3着に入ったユーキャンスマイル(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)だろう。4歳になってからは長距離を中心に使われ、3000m以上の2勝を含む重賞3勝を挙げている。前走の天皇賞・春(G1)は、2番人気に支持されたが4着に敗れ、仕切り直しの一戦を迎える。
久々の実戦となるが、デビューから16戦すべて6着以内という堅実さが売りで、実績・実力ともに上位。得意の左回りコースが舞台なら大崩れはないだろう。ハンデ戦のため、気になるのは斤量だ。これまで57kgを超えると「0-0-0-3」なので、できれば57kgで出走したいところだが……。
1年前の菊花賞で2着に好走したサトノルークス(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、重賞初制覇を狙う。今年は、鳴尾記念(G3)8着、小倉記念(G3)11着といずれも2番人気に支持されたレースで人気を裏切っている。
これまでは非根幹距離のレースで結果を出しており、東京2500mが舞台の今回はあっさり突き抜ける可能性もあるだろう。重賞未勝利のため、ハンデにも恵まれそうだ。
トーセンカンビーナ(牡4歳、美浦・加藤征弘厩舎)も重賞初制覇を目指す。2月に3勝クラスを勝ち上がり、昇級初戦の阪神大賞典(G2)では2着に好走。勢いそのままに、天皇賞・春(G1)と宝塚記念(G1)に挑戦したが、5着と8着に敗れた。
夏を休養に充て、リステッド競走のオクトーバーSで秋の始動戦を迎えたが、2000mという距離が短かったのか、まさかの12着に惨敗した。叩き2戦目で、距離延長を味方に巻き返しを図る。
3歳馬のオーソリティ(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)は、レースレコードで優勝した青葉賞(G2)以来、半年ぶりのレースを迎える。
前走後には骨折が判明し、日本ダービー(G1)出走はかなわなかった。古馬とはもちろん初対戦となるが、休み明けでも状態次第で好勝負は必至。鞍上には初コンビのC.ルメール騎手が配され、陣営の本気度がうかがえる。
コントレイルとサリオス以外は低レベルといわれる今年の3歳牡馬。クラシックに出走できなかった悔しさを胸に、オーソリティは意地を見せられるだろうか。
PICK UP
Ranking
11:30更新- JRA内田博幸「戸崎ブチギレ騒動」から遺恨“独立”で引退危機!? エージェント“不条理”解約に「義理を通すなら……」
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 平成最弱のJRA日本ダービー馬はどの馬か?タヤスツヨシ、ワンアンドオンリー、ロジユニヴァース、アグネスフライト?
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA 1年で一番面白いレースは根岸S(G3)!? フジテレビ名物実況・青嶋アナの「神実況」と競馬大好き人気芸人も愛した「鬼脚」牝馬
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
関連記事
JRAアルテミスS(G3)柴田大知「大恩人」との“奇跡”の出会い。年間「0勝」から“鳳凰”のように舞い上がった復活劇
JRA「5馬身ロス」アーモンドアイ天皇賞・秋(G1)枠順は悪夢のサイン!? 武豊は騎乗停止に「迷惑をかけて申し訳ない」……8冠達成に大きな試練か
JRAアーモンドアイ、クロノジェネシス「本当」の距離適性は? 12月香港登録から透けて見える“ルメール・ファースト”と「陣営」の思惑
JRA武豊に「アーモンドアイ効果」!? 天皇賞・秋(G1)偉業に挑む女王からの“施し”と名手の化学反応で無念の「除外」を見返すか
JRA天皇賞・秋(G1)安藤勝己氏「ペルーサはブエナビスタに勝てた」!? 藤沢和雄調教師に「年度代表馬級」と言わしめた大器が種牡馬引退