JRAアーモンドアイ、クロノジェネシス「本当」の距離適性は? 12月香港登録から透けて見える“ルメール・ファースト”と「陣営」の思惑

29日、JRA(日本中央競馬会)は12月13日に香港のシャティン競馬場で行われるロンジン香港国際競走の登録馬を発表。新型コロナウイルスの影響によって海外遠征が難しい中、今年も数多くの有力日本馬が挑戦に意思を示している。
今週の天皇賞・秋(G1)で大本命が予想されるアーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)は、これまでの報道通り第1希望を香港C(G1)、第2希望を香港マイル(G1)として登録している。これは主戦のC.ルメール騎手の「2000mがベスト」という言葉にも基づいての選択だろう。
ただ、第2希望としてジャパンC(G1)やオークス(G1)を勝った2400mの香港ヴァーズ(G1)ではなく、2年連続で敗退した安田記念(G1)と同じ1600mの香港マイルを選択している点は興味深い。昨年は遠征直前に熱発によって回避。陣営には、今年こその思いがあるはずだ。
また、天皇賞・秋で打倒アーモンドアイの筆頭格に挙げられているクロノジェネシス(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)も第1希望を香港Cとしており、再びアーモンドアイと激突する可能性がありそうだ。ただ、こちらの第2希望は香港ヴァーズ。3歳春は桜花賞、オークスともに3着だったが、陣営はマイルよりも2400mに適性を感じているようだ。
一方、コントレイル世代のNo.2として評価を高めているサリオス(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)は、陣営の「秋はマイルが中心」という宣言通り、第1希望が香港マイル、第2希望を香港Cとしている。
皐月賞(G1)でコントレイルと半馬身差だったことや、秋初戦の毎日王冠(G2、1800m)の勝ちっぷりから2000mでも問題なさそうだが、仮に香港マイル出走となれば、アーモンドアイの主戦C.ルメール騎手が再び騎乗できる可能性が高まる。陣営にはその辺りの思惑もあるかもしれない。

また、興味深いのがノームコア(牝5歳、美浦・萩原清厩舎)の動向だ。
今夏の札幌記念(G2)を快勝し、11月のエリザベス女王杯(G2)で最有力視の1頭に挙げられている本馬は、第1希望を札幌記念と同じ2000mの香港Cとし、第2希望がヴィクトリアマイル(G1)勝ちのある1600mの香港マイル。その上で第3希望として2400mの香港ヴァーズにも登録を済ませている。
ノームコアが2000mを超える距離を走ったのは、一昨年のエリザベス女王杯(G1)だけで結果は5着だった。その上での香港ヴァーズ希望は、この秋のエリザベス女王杯の結果次第ということなのだろう。場合によっては、この馬にもルメール騎手が騎乗する可能性がありそうだ。
一方、坂井瑠星騎手のため息が聞こえてきそうなのが、サトノインプレッサ(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)の動向だ。
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